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  1. 鹿児島県議会 1997-03-17
    1997-03-17 平成9年総務警察委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        …………………………         午前十時一分開会        ………………………… ◯田之上委員長 定足数に達しましたので、ただいまから総務警察委員会を開会いたします。  本日は警察本部関係の審査であります。  暫時休憩いたします。         午前十時二分休憩      ────────────────         午前十時三分再開 2 ◯田之上委員長 再開いたします。  議案第二二号外議案三件を一括議題といたします。  最初に、警務部長の説明を求めます。 3 ◯平野警務部長 それでは、私から、最近におきます県内の治安情勢並びに今議会に提出しております警察費関係予算案及び予算外議案の概要につきまして、お手元の配付資料を中心に御説明をさせていただきたいと思います。  まず、最近におきます県内の治安情勢でございますが、本県における平成八年中の全刑法犯の認知件数、これにつきましては、資料一ページ(一)のとおりでございまして、一万八千六百六十三件と、前年と比べまして二千五百六十九件の増加、検挙件数は九千二百五十二件で九百八十九件の減少、検挙人員は三千八十人で二百二十九人の増加というようになっております。また、いわゆる重要犯罪の認知件数は資料一ページ(二)のとおりでございまして、百二十九件で、前年と比べて二十八件の減少、検挙件数は百二十六件で三十三件の減少、検挙人員は八十九人で十四人の増加、検挙率は九七・七%となっております。本年に入りましても、鹿屋市、鹿児島市、川内市で殺人事件が発生しておりますほか、ごく最近でも鹿児島市内や隼人町内で強盗事件が発生するなど依然として県民生活を脅かす凶悪な事件が後を絶たない状況にございます。  次に、重要窃盗犯の平成八年中の認知件数は二千三百九十九件で、前年と比べて五十四件の減少となっております。これらの検挙状況は、検挙件数二千二百八十二件、検挙人員三百七十九人、検挙率九五・一%で、前年と比べまして、件数で三十一件の減少、人員で四十四人の増加、検挙率では〇・八ポイント高くなっております。今後ともこうした犯罪情勢を真摯に受けとめまして、県民に著しく不安を与え、社会的にも大きな影響を及ぼす重要犯罪及び重要窃盗犯の予防、検挙に重点を志向した諸活動を強力に推進してまいりたいと考えております。  二点目は、けん銃及び覚せい剤事犯についてでございます。昨年は資料一ページ(三)のとおり、十五丁のけん銃を押収しております。また、資料二ページ(四)のとおり、覚せい剤事犯で百二十七人、大麻事犯で五人、ヘロイン事犯で一人を検挙いたしております。けん銃・薬物事犯につきましては、治安の根幹にかかわる重要な問題ということで、県警では引き続き組織を挙げてけん銃及び薬物事犯の根絶に向けた捜査を継続するとともに、水際での摘発を重点とした取り組みを一層強化してまいりたいと考えております。  三点目は暴力団対策についてでございます。まず、平成八年中の暴力団犯罪の取り締まり状況でございますが、資料二ページ(五)のとおりでございます。小桜一家の暴力団員等六十八人、山口組関係者五十四人を含む県外暴力団員等七十一人の合計百三十九人を逮捕、検挙しておりますが、特に県外暴力団員の検挙者数の増加が目立っているところでございます。県警といたしましては、今後とも小桜一家及び本県への進出が著しい山口組に照準を合わせ、各種法令の多角的活用により組織に打撃を与えるような取り締まりを継続するとともに、暴力団対策法の効果的活用や県民総ぐるみ暴力団排除活動を積極的に推進し、暴力団の壊滅に努めてまいりたいと考えております。  四点目の少年非行の概要につきましては、資料二ページ(六)にありますように、平成八年中に検挙、補導した刑法犯少年は二千百八十四人、シンナー等薬物乱用少年が百五十二人、虞犯・不良行為少年が一万一千二百六十九人となっておりまして、前年と比べ刑法犯少年及び虞犯・不良行為少年の増加が目立っているところでございます。最近の少年非行の特徴といたしましては、中高校生が全体の約七割を占めることや、万引きや自転車・オートバイ盗が主流であることが上げられます。また、いじめに起因した事件で十九人を検挙、補導しているほか、テレホンクラブ等を利用して性的被害を受けた女子少年二十二人を保護いたしております。このような情勢に対処するため、引き続き学校、地域社会など関係機関、団体と緊密に連携を図りながら、少年の福祉を害する犯罪の取り締まりを重点に、非行少年の早期発見、補導、有害環境浄化活動、いじめや校内暴力の防止等の施策を強力に推進し、少年の非行防止と健全育成に努めてまいりたいと考えております。  五点目は悪質な風俗事犯の取り締まりについてでございます。最近、県内のゲーム機設置喫茶店におきまして、ゲーム機を使用した賭博事犯が目立っております。この種犯罪の横行は風俗営業の健全化の根幹にかかわる問題であるところから、鹿児島市の繁華街を中心に取り締まりを実施し、これまで喫茶店十五店を摘発し、被疑者百十四人を逮捕、検挙、ゲーム機百九十三台を押収しているところでございます。今後も県内の風俗環境の浄化を図るため、強力な取り締まりを推進してまいりたいと考えております。
     六点目は交通関係についてでございますが、資料は三ページでございます。本県におきます交通事故発生の推移及び全国の平成八年中の交通事故の発生状況は、(一)(二)のとおりでございまして、発生件数は若干増加したものの、県内の死者数は百三十人で、前年と比べまして二十人減少したほか、全国の年間死者数も昭和六十二年以来九年ぶりに一万人を下回ったところでございます。しかし、県内におきます交通死亡事故の特徴を見ますと、六十五歳以上の高齢者が被害に遭う事故が全死者数の過半数を占めていること、それからシートベルト非着用の死者が依然として後を絶たないこと、地方拡散化の傾向を強めていることなど、依然としてこれまでの傾向が続いている状況にございます。また、ことしに入ってからの交通事故による死者数は、(三)にありますとおり、高齢者や若者の関連する事故の多発により予断を許さない状況にございます。県警としましては、このような厳しい状況を踏まえ、昨年設立した高齢者交通事故防止対策推進協議会等を通じ、関係機関、団体と連携した各種の高齢者対策を推進するとともに、無事故無違反コンクール等の若者対策を実施するほか、シートベルト着用キャンペーンを行うなど各種の事故防止対策を強力に推進し、交通事故の防止に努めてまいりたいと考えております。  次に、暴走族関係についてでございます。県内の暴走族は、(四)のとおり、昨年十二月末現在、九グループ、六十六人に加え、組織に加入しないで単独に爆音暴走を行っている者百九十五人の計二百六十一人を把握しているところでございます。県警としましては、これら悪質な暴走行為者に対しては、各種の法令を活用した集中取り締まりを実施し、昨年一年間に千五百三十七人を検挙、補導いたしましたほか、不法改造車両等三百三十二台を押収いたしております。特に昨年は暴走族グループ同士対立抗争事件や暴走族による一般市民への傷害事件等が多発するなど、暴走族の犯罪集団化傾向が顕著となっているところから、これらの摘発を最重点に今後とも強力な取り締まりを推進していきたいと考えております。  七点目は、集団密入国事犯対策についてでございます。昨年来、県内でも外国人の集団密入国事犯が相次いでおりますが、昨年は四件、百五人、ことしに入りましても、二月末現在で三件、二十六人の中国人等を入国管理及び難民認定法により検挙しているところでございます。本県は多くの離島を抱え、約二千六百キロに及ぶ沿岸線を有することなどから今後も密入国事犯の発生が懸念されますが、警戒活動をより一層強化するとともに、海上保安庁等関係機関と緊密に連携いたしまして、水際での取り締まりを強力に推進してまいりたいと考えております。  次に、今議会に提案しております平成九年度警察費当初予算案の概要についてでございます。審議をお願いしております警察費の歳出予算は総額で四百二十四億一千八百五十八万五千円で、その主要施策は資料四ページのとおりでございます。平成九年度当初予算案は、県内の治安情勢を踏まえ、活動を強化すべき第一線現場に具体的な措置を講じるとともに、二十一世紀を見据えた組織全体の力量アップを図るため、治安情勢の変化に対応する警察活動の強化、それと警察基盤の充実強化に着目して編成したところでございます。  その主な事業について申し上げますと、第一点の治安情勢の変化に対応する警察活動の強化につきましては、犯罪被害者対策の強化等を中心とした捜査力の強化を初め、銃器犯罪対策の強化、暴力団対策の強化、生活安全対策の強化、交通安全対策の強化等を図るため、総額二十三億五千五百五十五万七千円を計上いたしたもので、これを有効に活用して安全で住みよい社会の実現に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。  第二点の警察基盤の充実強化につきましては、交番、駐在所等の警察施設の整備及び警察機動力の確保を図るため、総額二十六億五千八百三十三万四千円を計上し、二十一世紀に向けた強靭な警察基盤を構築して、県民の期待と信頼にこたえてまいりたいというふうに考えております。  最後に、予算外議案の概要についてであります。資料は五ページでございます。今議会に提案しております予算外議案は三件でございます。  一件目は、鹿児島県警察署設置条例の一部を改正する条例制定の件で、鹿児島市上福元町、中山町、自由ケ丘一丁目の住居表示が一部変更されたことに伴い、所要の改正をしようとするものでございます。  二件目は、鹿児島県地方警察職員定数条例の一部を改正する条例制定の件でございます。今回の改正は、警察官の定数及び階級別の定数を変更する等のため所要の改正をしようとするものでございます。  三件目は、自動車運転免許試験場使用料徴収条例の一部を改正する条例制定の件でございまして、自動車運転免許試験場の使用料金を改定するため所要の改正をしようとするものでございます。  以上が総括でございますが、詳細につきましては関係課長に説明をさせたいと思います。よろしく御審議をお願いいたします。 4 ◯田之上委員長 続いて議案第二二号の歳出予算及び予算外議案について関係課長の説明を求めます。  まず、会計課長の説明を求めます。 5 ◯岩井田会計課長 警察本部関係の当初予算につきまして御説明申し上げます。  議案書は六ページと七ページでございます。予算に関する説明書は二百三十八ページから二百四十五ページでございます。当初予算等説明書は四十三ページから四十六ページでございます。  それでは、当初予算等説明書によりまして御説明申し上げます。四十三ページの第一目の公安委員会費は総額で四千五百九十五万円でございます。このうち公安委員会運営費県公安委員会の運営に要する経費、それと警察許可事務費は風俗営業、質屋古物営業及び銃砲刀剣類所持許可等警察許可行政に要する経費でございます。  第二目の警察本部費は三百四十二億六千九百九十六万八千円でございます。このうち警察職員給与関係費は警察職員の給与費でございます。警察職員庁用費警察本部庁舎の維持管理と警察組織の運営に要する経費でございます。警察職員庁用費は前年度に比較いたしまして減額となっておりますが、これは新警察本部庁舎建設に関連した附帯設備や備品等の整備、それと通信指令システムの整備等の事業が終了したことなどによるものでございます。庁用備品等整備事業費は印刷機等の庁用備品の整備に要する経費でございます。この分は前年度に比較いたしまして増額となっておりますが、その主な内容は、昨年度は新警察本部庁舎移転にかかわる備品整備を優先いたしましたことから、昨年度の通常整備計画分を平成九年度以降に計画変更したことなどによるものでございます。車両整備管理事業費は警察車両の整備及び維持管理に要する経費でございます。福利厚生費は職員の健康診断など福利厚生に要する経費でございます。交通反則通告制度運営費は交通反則者に対する反則金の納付通告や徴収事務などに要する経費でございます。  次に、四十四ページの公害対策費でございますが、これは水質汚濁及び廃棄物処理など公害事犯の指導取り締まりに要する経費でございます。情報基盤整備事業費は警察事務のOA化に伴います汎用コンピューター等の維持管理に要する経費でございます。  第三目の装備費の三億五千百十六万三千円は銃器対策備品等装備資機材の整備並びに車両、船舶、ヘリコプター等の維持管理に要する経費でございます。  第四目の警察施設費は総額で三十四億三千六百六十八万八千円となっております。このうち警察施設整備事業費は、老朽狭隘化した鹿児島中央警察署、交通機動隊並びに交番、駐在所等の新築など警察施設の整備に要する経費でございます。前年度に比較いたしまして大幅に増額となっておりますが、その理由は、整備計画に本県警察で最も規模の大きい鹿児島中央警察署の庁舎整備が含まれていることによるものでございます。警察施設補修事業費は警察施設の維持補修に要する経費でございます。住宅事業費は警察職員住宅の建設等に要する経費でございます。  第五目の運転免許費の運転免許事務費五億九千九百五十三万三千円は、運転免許試験の実施、運転免許証の作成、運転者の安全運転のための講習等に要する経費でございます。この分が前年度に比較いたしまして減額となっておりますのは、運転免許証の更新期間が三年から五年となりまして、更新者数が減少したことによる更新時講習委託費の減額でございます。  四十四ページから四十五ページの第六目の恩給及び退職年金費の三億七千九百八十七万三千円は、昭和三十七年十一月以前の退職者に係る普通恩給並びに扶助料でございます。  次に、四十五ページの第一目の一般警察活動費は七億四千四百二十九万六千円となっております。このうち一般警察活動費は、一般犯罪、防犯、交通等の警察活動に要する経費、それと留置管理適正化事業費は留置業務の管理運営に要する経費でございます。  第二目の刑事警察費は一億七千三百四万円となっております。このうち刑事警察費犯罪捜査資機材の整備など刑事警察の運営に要する経費でございます。この分が前年度に比較いたしまして増額となっておりますのは、被害者対策の推進に要する経費や捜査資機材の整備に要する経費の増額によるものでございます。青少年非行防止対策費は青少年の非行防止と健全育成活動に要する経費でございます。  第三目の交通指導取締費は二十四億一千八百七万四千円となっております。このうち、交通指導取締費は、悪質な交通違反や暴走族等の指導取り締まりなどの交通警察の運営に要する経費でございます。高齢者交通安全特別対策事業費は、高齢者を対象としました参加体験型のシルバー交通安全ナイトスクールの開催などに要する経費でございます。前年度に比較しまして増額となっておりますが、これはシルバー交通安全ナイトスクールの開催を県下全警察署に拡充していくこと、また高齢者交通事故防止のテレビ広報に要する経費等の増額分でございます。  次に、四十六ページの交通安全保持費は、交通の安全と円滑を確保していくために必要な交通信号機や交通管制センター等交通安全施設の整備並びにそれらの維持管理等に要する経費でございます。前年度に比較いたしまして減額となっておりますのは、警察本部庁舎移転に伴います新交通管制センターの整備が終了したことなどによるものでございます。都市景観関連等対策事業費は、道路改良に伴います交通信号機ケーブル電線類地中化事業等に要する経費でございます。前年度に比較しまして減額となっておりますのは、新県庁舎周辺の都市景観事業等が終了したことによるものでございます。  続きまして、債務負担行為について御説明申し上げます。  議案書は二十四ページ、予算に関する説明書は二百九十六ページと二百九十七ページ、当初予算等説明書は四十七ページでございます。  警察施設整備事業の限度額二十九億八千六百九十四万九千円は、鹿児島中央警察署を平成九年度から平成十一年度までの三カ年で全面改築しようとするもののうち、平成十年度、十一年度の債務負担行為限度額でございます。  以上で当初予算関係の御説明を終わります。よろしくお願い申し上げます。 6 ◯田之上委員長 次に、警務課長の説明を求めます。 7 ◯井之上警務課長 今議会に提案しております警察本部関係予算外議案のうち、議案第六四号、第六五号について御説明いたします。  議案書では百二十五ページから百二十七ページ、当初予算等説明書では四十八ページでございます。  一件目、議案第六四号鹿児島県警察署設置条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、鹿児島市上福元町、中山町、自由ケ丘一丁目の一部の住居表示変更に伴い、所要の改正をしようとするものでございまして、改正内容は、鹿児島南警察署の管轄区域に東谷山六丁目、東谷山七丁目の新町名を加えるものでございます。  二件目は、議案第六五号の鹿児島県地方警察職員定数条例の一部を改正する条例制定の件でございます。改正点は二つございまして、その一点目は、平成九年四月一日付で地方警察職員である警察官の定員の基準、階級別定員の基準を定める警察法施行令の一部改正に伴い、警察官の定数を改正しようとするものでございます。これによりまして、本県警察官の条例定数は平成九年度から平成十八年度までの十年間に限り、十四人増の二千七百四十二人ということになります。改正の二点目は、現行の定数条例に規定されている定数外規定に他の地方公共団体等に派遣されている職員というものを加えるものでございます。これによりまして、本県警察職員が他の地方公共団体等に派遣されている場合、定数外とされることになります。なお、派遣先及び人員は公安委員会規則で定めることとして、知事部局と協議の結果、平成九年度は国または他の都道府県警察に派遣されている警察官二名、それに県自動車安全運転センターに派遣されている警察官一名の計三名の警察官を定数外にすることで協議が調っております。  以上で説明を終わらせていただきます。よろしく御審議いただきますようお願いいたします。 8 ◯田之上委員長 次に、交通部参事官の説明を求めます。 9 ◯鳥越交通部参事官 議案第六六号自動車運転免許試験場使用料徴収条例の一部を改正する条例制定の件について御説明を申し上げます。  議案書は百二十九ページ、当初予算等説明書は四十八ページでございます。  本件は、自動車運転免許試験場使用料徴収条例に基づきまして、運転免許試験場を使用して自動車の運転練習をする人から、車の種別ごとに三十分以内あるいは一時間以内の単位で、それぞれ一定額の使用料を徴収しておりますが、前回の改正から既に五年を経過しておりまして、試験場コースの整備補修等にも多額の経費を要する状況となっております。特に大型車のコース使用につきましては、コースに与える損耗度も非常に大きゅうございまして、さらに他県の使用料金等を勘案いたしまして、本条例第三条の使用料の額を車の種別ごとに改めようとするものであります。  改定の額は、自動二輪車を二十円、五・六%、普通自動車を五十円、八・一%、大型車を六十円、八・三%それぞれ値上げいたしまして、使用時間三十分以内の場合、自動二輪車につきましては、現行三百六十円を三百九十円に、普通自動車につきましては、現行六百二十円を六百七十円に、大型自動車につきましては、現行七百二十円を七百八十円に、使用時間が三十分を超え一時間以内の場合は、自動二輪車につきましては、現行七百二十円を七百六十円に、普通自動車につきましては、現行一千二百四十円を一千三百四十円に、大型自動車につきましては、現行一千四百四十円を一千五百六十円にそれぞれ改め、使用時間が一時間を超える場合におきましても、同じ改定率で使用料の額を改めようとするものであります。なお、この改定額はいずれも消費税を加算したものであります。  どうぞよろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。終わります。 10 ◯田之上委員長 議案関係の説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 11 ◯松村委員 会計課長に伺いますが、基本的なことでございます。まず、財政当局との折衝というか、査定をされる際に、今回シーリングを外しての予算編成を行ったわけでございますが、この四百二十四億一千八百万円余りの予算の組み立ての中で、当然経常経費の分は、必要経費というのは当然組むわけでございますけども、それ以外のいわゆる政策的な予算の組み立て方が積み上げ式でなされておると思うんですけど、その辺の折衝の中で警察御当局が要望されたものが、どのくらい満たされたのかどうかということですね。その点が一つと、それから、四百二十四億一千八百万円の中で政策的な方向へ回されたそういう予算の中身、経常経費が幾らでそれ以外が幾らだと、警察当局として当初は例えば一〇〇%のものが予算の関係で九五%に圧縮されたとか、政策分がですね、そういった点が具体的にわかればお示しいただきたいと思います。 12 ◯田之上委員長 暫時休憩いたします。         午前十時三十二分休憩      ────────────────         午前十時三十三分再開 13 ◯田之上委員長 再開いたします。 14 ◯岩井田会計課長 まず、経常経費といわゆる政策、物件費の関係でございますが、これにつきましては、四百二十四億一千八百五十八万五千円のうち、物件費が百九億三千六十四万九千円となっております。ですから、これが委員が御指摘のいわゆる政策費的な経費ということでいいんじゃなかろうかと思います。  それと予算のいわゆる要望がどれほど満たされたかということでございますが、要求は、私どもそれぞれ各部門、各所属からいろんな九年度の警察情勢を取り巻く厳しい情勢に対応する、そういう観点からいろいろな施策を検討いたしまして要求いたしているんですが、大体そういう積み上げた額の中で七五%以上ぐらいは聞いていただいている予算案かと、そういうふうに認識いたしております。 15 ◯松村委員 大変新任の課長さんにしては大変すぐ的確な御答弁をいただきました。感謝申し上げます。やはり私どもは、今お言葉にもありましたように、厳しい行政、そして大変重要な任務に携わる状況の中に、やはり予算の確保というのは非常に大事であろうというふうに思いまして、私は側面からバックアップする意味で質問をしましたし、今後もぜひ補正等の予算で配慮しなきゃならんという問題もあろうかと思いますが、七五%はちょっと、私の気持ちからすれば八五%ぐらいじゃないかとは思っていましたけども、かなり厳しかったんだなというふうに思いますので、今後これは私の方で参考にさせていただきます。的確な御回答ありがとうございました。お礼申し上げます。 16 ◯上村委員 公害対策費、三百三万余円組まれておりますけど、昨年よりちょっぴりふえておりますけれども、産業廃棄物対策問題が、この県議会で非常に大きな論点になりまして、皆さん関心をお持ちだと思うんですけど、警察の公害対策取り締まりというのはどういうものなのか。つまり保健所とかあるいは農政部関係とか、そういうところから要請があって初めて動くのか。あるいはかねがね見回りとかそのようなものをされる、そういう活動になっているのか、その辺からお聞きしたいと思います。 17 ◯取違生活保安課長 警察の公害事犯の取り締まりはいろいろ根拠の法律はありますが、先ほど言われました廃棄物に関しましては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律というのでやっています。今、産廃が非常に問題になっておりますけれども、今まで県警で産廃業者によるところの検挙はございません。そのほか、一般の不法投棄によるところの検挙は昨年で十九件ございます。  それともう一つ、そういった要請があってからするのかという御質問がありましたけれども、それもございますけれども、自分たちの情報で得てこれは違法であるというふうに我々でそのように判断しましたら、積極的に取り締まっております。 18 ◯上村委員 産廃業者の検挙は一件もなかったと、一般が十九件あったということですね。そして、ほかの行政機関から連絡がなくても自主的な取り締まり体制でやっていると、こういうことですね。ぜひそれを強めてもらいたいんですけど、大隅警察署管内で農畜産物の廃棄物が川に大量に投棄されて、そこの近くにドライブインと森林組合が経営している冷やしそうめんの店がありまして、それが全然だめになって、ドライブインの経営者によりますと、保健所に行っても農林事務所に行っても一向にらちが明かんかったと、一番頼りになったのは警察だったということをおっしゃっているわけです。本当はそうじゃなくて、農政部の方も今きちんとした処理施設をつくって、それをしっかり運用すれば公害は出ないようになっているわけです。ところが、それをしっかり運用せずに、相変わらず素掘りとか投棄とかやっているわけです。今、素掘りそのものが法律で全面禁止ではない、まだないと思うんですけど、そういうことで、ともあれ、農政部の方の動き方は、ちょっと予算を組んだりしながらやりますから動きが遅いと思うんです。そういうことでドライブインの経営者がそう言ったと思うんですけど、そういう意味でぜひここの警察の方の指導取り締まり、これも強化してもらいたいんですけど、行政の方が五千万円弱ぐらいに予算を大幅に増加したのに、県警本部の方は十万円もふえていないという状況で、県警あるいは一般行政の方のタイアップという観点から見ると、ちょっと意気込みの割には予算が少ないような気がするんですけど、どんなものですか。要求をされたけど、ばっさり削られたのか、その辺はどうなんですか。 19 ◯岩井田会計課長 公害対策費につきましては、三百三万三千円ということで計上いたしておりますが、これについてはほぼ要求どおりでございます。 20 ◯上村委員 要求どおりということであれば、それで結構です。日常の警察の取締費の中で対応できるんであればそれで結構ですけど、ぜひよろしく強化されるようお願いします。 21 ◯増留委員 関連。この公害対策費の使い方ですが、ちょっと一般県政くさくなりますけれども、お許しをいただきたいんですけどね、八・六水害が起こりましたときに、甲突川水系の幸加木川という川があります。これは西署の管内です。その上流に産廃業者が二人ほどおりまして、大変な雨で、今まで土捨て場で林地開発の許可をとっていたんですが、そこから今まで捨てたものが流れ込んできまして、後の事後処理で物すごく困ったんですよ。一つは土木業者でしたので、これは県の指導にちゃんと従ってくれました。もう一つが当初林地開発をとった業者から転売をされておりまして、どうも裏に元小桜組のいわゆる幹部であったという元暴力団員というのか、その時点においては構成員だったのかわかりませんが、そういう社長がおりまして、とにかく後処理に困って、今も恐らく県の指導に従っているのか、僕は地域のことでちょっと恥ずかしいんですが、最近見ておりませんので何とも言えないんですが、そういう問題がありました。  その折に、実は今、話を聞きながら、警察にお願いをしてないんですね、地域住民も。私も相談に乗ったんですが、鹿児島市、県当局に対してきちんとしなさいと、行政指導してくれということを言ってきたんですよ。その場合に、今、取り締まりをきちんとやりますということなんですが、交通法規の中で速度違反、ここは規制五十キロですよと、だけれども、五十二、三キロぐらいは通常の場合に許容範囲というんでしょうか、厳正に守れないというような部分もありますので、取り締まりをなさるときにも六十あるいは五十五を超えるとなるというと、これはスピード違反の対象になりますということで厳しくやられると思うんですけれども、どうも産廃の取り締まりというのも法律のあいまいさというんでしょうか、それからやっている行為が厳格に法律違反だということできちっとできない部分というのが非常に多いような気がするんです。そうするというと、当然、先ほど出ました行政当局、警察の方でない部分の指導あるいは改善ということをお願いするというような格好でずるずるいってしまう。何とかしてくれというのが地域住民で、見てわかるんだから法律違反をしているというものについてはどんどんひとつ厳正に対処してほしいなと。そしてまた取り扱う相手が、これが良心的な業者であればいいわけですが、時として今申し上げたような非常に一般の住民からは物を言いにくい、何としても改善を地域の環境整備のためも含めてやってほしいんだけれども、非常に難しいなという状況があるんです。そういう場合に警察力というものがやはり頼りになってくると思うんですが、そういう意味ではちょっと三百万あたりではどうかなという気持ちがするのが一つ。  それから、二つ目には、今申し上げたように、所轄の警察署で対応できるんであろうかと、そういう気持ちもあるんですが、そのあたりのいわゆる指揮命令あるいは係官の研修というんでしょうか、そういったものについてはどういうぐあいになっているんでしょうか。ちょっとそのあたり教えてください。 22 ◯岩井田会計課長 公害対策費につきましては、その内容としましては、いわゆる汚物汚染の検査薬品等の需用費とか、いろんな県公害鑑定機器等の借上料あるいは騒音、そういう警察が保有するいろんな測定器、騒音測定器とかそういうものの検査手数料、あるいはそれ以外のいろんな公害関係の会議旅費とか、そういうのを見込んでおりまして、こういう項目からすれば、この予算の範囲で現時点ではこれらについては対応できるのかなと、こういうふうに考えております。 23 ◯取違生活保安課長 公害事犯の捜査というのは非常に難しゅうございまして、これは今さっき委員が言われましたとおり、行政指導をまってそれから違法状態になるものと、それから、処罰規定がある、不法投棄それ自体で罰則があるということに分かれております。我々といたしましても、行政指導はやっておるんですけれども、行政指導に従わなかった場合、これが期間がありますけれども、この期間がはっきりと定かでございません、法律はですね。そのあたりのところが非常にネックになっているんですけれども、我々といたしましては、違反状態がありましたら適正に処理したいと思っております。  それと本部と一線署との関係ですけれども、本部には公害事犯係といういわゆる専務係というのはごく少ないです。それで本部の我々の生活保安課のいわゆる公害係、特別法係と言っておりますけれども、ここと大体タイアップしてやっているのが現状でございます。 24 ◯福山委員 上村委員と増留委員に関連して質問したいと思いますが、公害対策について取り締まる法規ですね、これは先ほど産業廃棄物の処理及び清掃に関する法律、こういうことをおっしゃいましたが、そのほかにどういう法令に基づいて取り締まりをしているのかというのが第一点と、それからそういうのを摘発するための機材や器具、検知器なんかですね、そういうのは十分なのかどうか、このことをお伺いしたいと思います。 25 ◯田之上委員長 暫時休憩いたします。         午前十時四十九分休憩      ────────────────         午前十時 五十分再開 26 ◯田之上委員長 再開いたします。 27 ◯取違生活保安課長 公害関係のほかの法律に関しましては、水質汚濁法あるいは河川法、そのほか騒音防止法なんかも入るんじゃないかと思っております。それに対する機材でございますけれども、公害の汚れた水をはかる機械とか、あるいはそういったところに入る捜査員の服装といいますか、汚れないようにするためのかっぱみたいなのがあるみたいですけれども、そういったのとか、いろいろそれに関する検査をするための試剤、そういったものがあると聞いております。 28 ◯福山委員 先ほども出ましたけれども、現行法では不備な法律になっていると思います。そういうことで大変警察も苦労されていると思いますが、機械器具については十分な要求をして、そして警察として取り締まり法規に基づいてきちんと住民の負託にこたえることができるようにしてもらいたいという要望を申し上げて、終わりたいと思います。 29 ◯増留委員 確認をさせてください。例えばうちの地域の裏山の、鹿児島弁で言う「ほ」谷ですね、そこへ結局は産廃あるいは余計なものが捨ててあったと、そういった事実があったときに、警察に、こういうのが捨ててあるでだれかさせんごとしてくれと、捨てた犯人を見つけてくれと、こう言って来たときに警察としては対応をしていただけるんですか。 30 ◯取違生活保安課長 当然調査しまして、適正に処理しております。 31 ◯上村委員 四十六ページの交通安全保持費に関して質問したいんですけど、十八億七千二百余万円組まれておりますけれども、この予算の中で交通安全施設費というのは幾らなのかということと、それから交通安全施設の安全性向上のための研究といいますか、それは県警本部は自前でやられているのか。やるような施設があってやられているのか、それをまずお聞きしたいんですけど。 32 ◯岩井田会計課長 交通安全施設費につきましては、都市景観関連等対策事業まで含めまして、十八億七千五百八十七万四千円、これを計上いたしております。  それと安全施設のいろんなそういう機能的な向上対策というか、そういうものにつきましては、当然、都道府県警察本部は警察庁とも連絡をとりまして、いろんな規制の基準とかあるいは標識標示の視認性の向上、そういうのは研究がなされまして、全国的な方針が出て、毎年度いろんなそういう改善策が示されますので、それに基づいて対応いたしている、これが基本になっているかと思います。 33 ◯上村委員 その十八億七千五百余万円の総額の中で交通管制センター等の整備及び維持補修費等を除いた純粋のといいますか、町で見かけるといいますか、交通安全施設費はどのくらいかなという質問だったんですけど、それを再度お聞きいたします。 34 ◯岩井田会計課長 安全施設整備につきましては、十一億三千八百九十八万四千円、これを計上いたしております。 35 ◯上村委員 実はこういう質問をするのは、十日ほど前のNHKの「クローズアップ現代」というテレビで、アメリカが、ガードレールの柱とかあるいは電柱とかあるいは交差点のガードレールの角っことか、そこにぶつかって死ぬ人が多いということで、その辺の研究をして、例えば電柱であれば、車がぶつかれば下の方がぽきっと折れて、こんなふうにくの字形に落ちるんですけれども、そういう電柱を主要なところに立てるということですね。あるいはガードレールの柱とガードレールのレールの間隔を置いて、斜めにぶつかった場合に柱にぶつからんというガードレールのあり方とか、そういうものを研究してここ十年間に施設にぶつかって死ぬ死者が約六割減少したと。日本の場合はその同じ期間に大体四割ふえているというテレビがあったわけです。その辺の研究というのは、県警本部限りではなかなか予算的な問題もおありと思うんですけど、県警本部及び警察庁の方ではされているんだろうかと思って聞いてみたんですが、どんなものでしょうか。 36 ◯岩井田会計課長 交通安全施設につきましては、交通安全施設等の整備に関する緊急措置法、これによりまして、整備の区分というか、道路管理者が行う分と公安委員会が行う分が明確に区分されておりまして、ただいま委員が御指摘いただきましたガードレールとか、そういう道路に設置してある工作物、これは道路管理者管理分になるかと思います。これらについては、ただ警察としましては、道路管理者だけに任せておくというんじゃなくて、お互いに連携をとりまして、県警におきましても、昨年、道路管理者等とそれらの問題を検討していきます連絡協議会、これを設置いたしましていろんな改善策を検討していく、こういう方針を立てているところでございます。 37 ◯上村委員 わかりました。私もテレビを見てみたんですけれども、ガードレールの柱というのは意外と強くて、車がぶつかれば車がクラッシュしてつぶれてしまう。非常に危険なものだと認識したんですけど、そういう連絡協議会をつくられたということであれば、それで結構ですけど、警察庁の方にもぜひ意見反映をしていただいて、あれは恐らく警察庁の方ではビデオにとって見られると思うんですけど、ぜひ今後の対策をお願いします。以上です。 38 ◯永田委員 関連してお尋ねしますが、道路には高速道路、国道、一般地方道、それから広域農道、種類がいろいろあります。ちょっと感覚的なことで恐縮ですが、最近できた広域農道なんか走っていると、交通安全に関する標識、信号ですかね、ところどころあるんですが、ふだんの一般の県道、国道に比べると少ない。それでついつい走りいいから、信号が少ないから走るということで走るんですが、こういう道路の種類ごとの事故とか交通違反の相関ですか、どういう道路で多いとか少ないとか、御研究があれば教えていただきたいと思います。もちろん交通量の問題もありますから、単に絶対数で比較するのはどうかと思いますけども、そこが一つと、今、上村委員が言われたように、道路管理者が違うと当然施設の整備についても温度差があるんだろうと思いますが、その辺のことを、例えば広域農道の場合はどうなんだろうかと、警察本部、交通関係としての施設整備についてどうだろうかということを考えたものですから、協議会ができたということですから、その中でこの辺は非常に交通事故の発生率が高いから道路管理者で何とかせえということになるのか、警察の方で設置なさるのか、その辺をお知らせください。 39 ◯鳥越交通部参事官 お尋ねの件につきましては、路線別の交通事故の発生状況のことではないかと思うんですが、手元に資料を持ってきておりませんけれども、それぞれ路線別に一応は統計はとっております。路線別で発生した事故について所要の対策を進めておる、これは基本であります。 40 ◯永田委員 それと、見通しがいいはずの平面交差しているところでよくぶつかって、出会い頭が多いんです。大体そういったところは農道なんです。ミラーがあるところもあるし、ここにあればなと思うようなところもあるんですけど、どうも道路の種類ごとによって交通安全対策が手薄になったりとかしているような気がしたものですからお尋ねしました。わかりました。 41 ◯吉永委員 四十四ページですが、会計課長さんにお尋ねをしたいと思います。警察の施設補修事業というのと、それから住宅事業というので、それぞれ予算が約四億と八億組まれておりますね。県民の治安維持のために日夜一生懸命御苦労いただいていることだから、せめて居住環境ぐらいは立派なものにして、帰ったとき憩いの場となるようなそういう居住の環境が整備されなきゃならんと思うんですが、ことしの予算を含めて充足率、あとこれで大体ことしで終わりますよとか、あるいはまだこれから相当予算をいただかんと、こういう共済住宅等も整備をされませんとか、その辺のことについてお考えをお聞かせいただきたいと思います。 42 ◯岩井田会計課長 警察施設の警察署、駐在所あるいは交番所、この施設につきましては、毎年度計画的に、狭隘あるいは老朽化したこういう施設を重点に計画的な整備をしていただいているところでございます。九年度はちなみに交番所を四カ所、駐在所を十一カ所、それと幹部公舎、署長公舎でございますが、これを二カ所、それと職員宿舎二棟の整備を計上させていただいているところでございます。今後もこういう老朽化した施設あるいは狭隘化した施設、こういうものにつきましては、大体現在の計画ぐらいの程度で整備を進めていけば対応が可能かと、そういうふうに考えております。 43 ◯吉永委員 今のような状況で整備していけばよろしいと、こういうことでございますから、それで結構ですが、できるだけ早い機会にそういう居住環境の整備だけは整えていただくように十分要求をしてほしいというふうに感じます。 44 ◯鶴薗委員 四十四ページの装備費のところでちょっとお伺いしたいんですが、装備費の中でいろいろ説明書きもされておるんですが、県警ヘリのいわゆる維持管理、これはどのような形で運用がされておって、国庫補助がここに書いてあるんですが、ヘリに関連しての国庫補助というのがあるのかどうか、あればどのぐらいか教えていただけませんでしょうか。今回、消防の方でも導入をされるんですが、運用については恐らく来年以降だろうと思うんですが、通常、県警ヘリの場合どのような運用の中で、そして維持管理はどういう形でされて、そういった維持管理を含めて国庫補助対象になっているのか、そこあたりをちょっと確認の意味で教えていただけませんでしょうか。 45 ◯岩井田会計課長 九年度予算では、燃料費、修繕費等の維持管理に必要な経費としまして五千五百七十七万九千円をお願いしております。これは燃料費が約一千六百九十三万円、整備費が一千百万円、これにヘリテレの関係がございまして、この保守委託経費として六百四十万円ぐらいが含まれております。補助対象の関係でございますが、これは修繕料、これが五百二十五万円ほど計上いたしておりますけど、この分が補助対象になると、そういうことでございます。 46 ◯鶴薗委員 パイロットの運用とか通常のあれはほとんど委託でしたかね。 47 ◯橋野生活安全部参事官 運用につきましては、警察職員七名でしております。操縦しますのが二名、現在研修中のものが一名、あとは整備士でございます。 48 ◯打越委員 高齢者の交通安全対策事業費について、本会議の方でも我が県の高齢者の死亡、交通事故者に対する死亡率は全国第一位でしたか、ということで随分悪いというふうに伺っておりますし、また今回目に見える形で高齢者対策を増額をされたということについては評価するわけですが、ナイトスクールの開催というものを昨年来やってきて、これを県下全域に拡充していきたいということでありましたが、このナイトスクールの事業効果を随分前向きに受けとめての結果であろうと思うんですが、昨年の参加あるいは事業の実施効果、これをどんなふうに把握して、ことし県下全域に開催していこうとするのか、この辺について詳しく教えていただきたいと思います。 49 ◯宇都交通企画課長 御指摘のとおり、昨年は非常に高齢者の死亡事故というのが多くて六十六件、六十二人ということで、全体の五〇・八%を占めていたわけでございます。それで高齢者の事故防止ということの中で実践体験型ということでしたのが、このシルバー安全ナイトスクールでございまして、特に高齢者というのが薄暮時あるいは夜間の横断歩道に事故が多いということ、それから運転していて交差点における安全不確認や運転走行の不適切による高齢者の事故が多いという特徴がございまして、県下の二十八警察署あたりの自動車学校あたりを借り上げまして、高齢者を対象に体験実践型の交通安全教育、これを年に二回ずつ実施しようということでございます。内容といたしましては、夜光反射剤の効果着用の実験をしていただくとか、あるいは正しい横断方法を実践していただく、それから運転者に対しては自動車学校の車両及びコースを使用した実験をやっていただくということで、高齢者の薄暮時の時間帯の事故を防止していこうということでございます。効果的にと申しますと、昨年の高齢者の死亡事故の実態あたりが歩行中というのが非常に多いということで、この辺のところで効果があるんじゃないかというふうに思っております。 50 ◯打越委員 昨年の参加実績と、ことし各所管、管轄ごとに、管轄署ごとに年に二回ということですね、自動車学校借り上げて、これはどのくらいの参加実績を見込んでますか。 51 ◯田之上委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時十一分休憩      ────────────────         午前十一時十三分再開 52 ◯田之上委員長 再開いたします。
    53 ◯宇都交通企画課長 昨年、平成八年中、二十一回実施いたしまして、高齢者が二千三百二十四名参加いたしているようでございます。本年度も大体一回、歩行者が五十名、運転者が五十名という百名程度を見込みまして実施していこうという計画を持っているところでございます。 54 ◯打越委員 わかりました。県内のいわゆる高齢者と呼ばれる方々は三十万人を超えているわけですから、本当にわずかな方々にしか、こういった形の指導はできないわけですけれども、ひとつ倍増してでも、特別対策でありますから、ことし数字の上でもしっかりと実績、事業効果があらわれるような努力をお願いして、終わります。 55 ◯松村委員 四十四ページの警察整備費、四番目のところですね。今回、鹿児島中央警察署の整備費が計上されておりますが、まず質問の一点は、将来、西署とか南署とかの計画が、やはり中長期的に整備スケジュールがどのように展開されていくのかということが第一点、第二点は今回の中央署の規模と今後の整備スケジュール、第三点が今回の予算について総体予算枠の大体の規模、概算額をお示しいただければお示しいただくと同時に、今回の予算がその中でどのような割合を占めているのかということですね。総体額がわかれば、二十二億の中の中央警察署の分がわかればわかるわけですけども、そのこととあわせて今回の予算の枠内での整備の内容はどのようなことがなされるのかということです。 56 ◯岩井田会計課長 まず一点の警察署庁舎の今後の整備計画というような御質問でございますが、これについては今年度、交通機動隊と鹿児島中央警察署を三カ年計画でということでございます。平成八年度までにかけて国分署を整備いたしておりますので、これは今月末には完成予定でございます。今後それではどういう警察署がということになりますが、確かに今、委員が御指摘のとおり、西署、南署、ここらあたりが年数的には古い順になってくるかと、そういうふうに考えております。ただ、どういう計画でというのは、現在のところまだ持ち合わせておりません。  それと中央署の整備規模、鹿児島中央警察署の規模でございますが、まず新庁舎は、現在の中央警察署、この地に建設いたします。用地の面積は現在と一緒で七千八百二十八平方メートル、それと構造については、平成八年度から設計委託をお願いいたしておりますけど、完全に最終案ができ上がってないということではっきりはしておりませんが、大体、本館と車庫棟の建物に分けてつくる。そして、本館については鉄筋コンクリートの大体地上七階ぐらいになるのかなというふうに考えております。そういたしますと、庁舎の面積としましては、本館部分が約七千七百平米ぐらい、現在の二・三倍ぐらいになる予定でございます。  これが庁舎の規模でございますが、今後のスケジュールといたしましては、八年度、今年度に設計委託をいたしております。そして、九年度の事業といたしましては、設計委託が九年度に若干ずれ込みまして、九年度の工事としては現在の庁舎の解体工事、これが主となります。それと本館工事への一部着工、大体二〇%ぐらいの工事量になるのかなというふうに考えております。それと十年度、これが本格的な建築工事に入りまして、大体八〇%ぐらいの工事量、そして十一年度の工事につきましては、これは外回り、外構工事が中心になりまして、一年間を要することなく十一年度中には完成にもっていきたい、こういうスケジュールで考えております。  それと予算額でございますが、予算額は、九年度につきましては八億七千五百三十万円を計上させていただいております。大体最終的な予算額としては三十九億円ぐらいを考えております。よろしくお願いいたします。 57 ◯松村委員 質問が的確だったから答弁も的確にお答えいただいたようでございまして、それでただ一つだけ今後の参考までに伺いますけども、耐用年数というか、警察署の建てかえの耐用年数等の状況はどうなっているのか、確認をさせてください。 58 ◯岩井田会計課長 耐用年数につきましては、明確な基準というのはないわけでございますが、一応減価償却資産の耐用年数等に関する省令というのがございまして、これに基づいて作成された耐用年数によりますと、鉄筋コンクリートづくりが六十五年、軽量鉄骨づくりが三十四年、木造または木骨モルタルづくりが二十六年、こういうふうになっております。したがいまして、現在の警察署庁舎あるいは駐在所施設等の整備につきましては、この年数を勘案しつつ、いろんな県民の利便性とかあるいは業務の機能性、職場環境の改善、それといろいろ、特に問題は狭隘化、警察規模が築棟時と全然違ってくるとか、そういういろんな事情がございますので、これらを踏まえつつ整備計画を立てている、そういう状況でございます。 59 ◯増留委員 関連。一番新しい国分警察署は土地代を除いた上の建物だけ、施設だけで幾らですか。 60 ◯岩井田会計課長 約九億五千万円程度だったというふうに、手元に資料を持ち合わせておりませんので、はっきりした数字で御説明できませんが、約九億五千万円程度ぐらいと、そういうふうに認識いたしております。 61 ◯増留委員 何を言いたいかといいますと、今度の中央警察署が、そうしますというと国分警察署の規模で約四倍ですよね。十億の四十億というような概算でざっと言いますけど、そうした場合に、鹿児島市内の、しかも県下の一番人口が集中し、そしていろんな複雑な事件等が発生をする、そういう意味で大きいものが必要だということはわかるんです。この場合に、通常、今御説明いただいたんですが、県の一般行政でありますと、実施設計ができ上がる前に基本設計、あるいはその前に基本計画といったようなものをば我々に示してくれるんですよ。ところが、これまでの警察署あるいは警察関係の施設については余り規模が大きくないということもあったんでしょう。そういう意味で、実際に実施設計が上がってくるまで、こういうものをつくりますと、そしてこれはこういったコンセプトでつくりますというようなこと等を示していただいていないんですね。  そこで伺いたいんですが、今申された狭隘化、前の施設をつくったときとは全然今は違っていますので、新たなものをつくりたい、こういうことなんですね。そうしますと、当然中央警察署、県下の警察官のいろんな武道大会ですとか、そういったような錬成の成果を大会とか体育館等でなさいますよね。そういうものを一緒にまとめるんだろうという気で話を聞いていたんですが、そういう中央警察署の特殊な、鹿児島県下のいわゆる本部とはまた別な役割とか、鹿児島市内にある多様な警察行政に備えるとか、いろいろあると思うんですが、そういう意味で、七階建てと言われましたかね、七千七百平米、現在の二・三倍、このあたりをもうちょっとつまびらかに、これからの警察署のあり方の、いわゆる鹿児島のモデルというんでしょうか、そういう感じでも聞いていたんですが、内容、こういうことですと、こういうところがこれからの警察行政の中で警察署のあり方として変えていきたいと、何かそういうものがあると思うんですが、そのあたりをちょっと教えてください。 62 ◯岩井田会計課長 整備計画、これは細かにできているんですけど、資料をちょっと持ち合わせておりませんで、細かい説明があれなんですが、この中央署につきましては、現在の武道館、これについては一緒に整備する計画は入っておりません。現在の武道館につきましては、どうしても現在の敷地、この実態から見た場合に狭隘化、それと外来の方々の駐車場も満足に確保できない実態にあると、こういうことからいろんな方向で存続させるか、あるいは壊して一緒に新たに建てかえるか、こういう面で検討いたしたんですけど、現在地に残すというのはどうしても困難ということで、これは廃止解体する方針でやっております。 63 ◯増留委員 今の警察署が、入りますというと左手に武道館があって、本館があって、右手の公社ビルの方に留置場がありますよね。何か建物がありますね。あれは車庫ですか。それがあって裏から庭がある。そうすると左手の武道館は残して、こっちの右側の本館と車庫を取り壊して一体化したものにつくる、そういうことですか。 64 ◯岩井田会計課長 そうじゃありませんで、武道館はなくなるという、そういう方針でございます。 65 ◯増留委員 整備計画の何かがあればよくわかるんだけれども、言葉で今の建物をこういうぐあいにしてこうしてと、休憩でいいですよ。ちょっと説明してください。イメージがわかない。 66 ◯田之上委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時二十八分休憩      ────────────────         午前十一時四十六分再開 67 ◯田之上委員長 再開いたします。 68 ◯岩井田会計課長 中央警察署の構想につきましては、プロポーザル方式によりまして、その基本構想をつくり上げておりますので、この内容につきましては、一応図面を後ほどお示しさせていただくということで御了承いただきたいと思います。 69 ◯増留委員 四十八ページ、議案六六号、一番最後ですが、自動車運転免許試験場の使用料の改定ですが、説明の中で、大型自動車等を三十分使わせるというとコースが傷むとかそういうこと等もあって、あるいは九州各県の状況から見て、五年が経過しておりますので値上げをしたいんだということでした。そこで、実際に手数料で上がったものが、また受益者還元ということで、コースのいわゆる維持補修とかそういうものに投入をされているというぐあいに理解をしたんですが、それじゃ足らんわけですよね。そうするというと、実際に維持管理をするのに持ち出しがあって、この部分がどのくらいを占めているのかということは、これ全体で結局そういうことを賄っているということじゃありませんので、そのバランス的なことをちょっと知りたいと思いますので、数字でお示しをいただきたいということです。 70 ◯鳥越交通部参事官 参考まででございますが、六十年度以降にいろいろ補修をしているわけです。現在まで平成六年度の改修を申し上げますと、七百十九万二千円ほど使っておりますが、これは試験場のコースの改修、そして技能試験施設、踏切、警報機、目的別支柱、それから平成七年度はガードレールの補修をいたしております。これは七十四万三千円ほど、平成八年度はコースの改修を三十六万円ほどいたしております。そういうことでありますから、現在値上げをしますことについて、委員おっしゃるとおり、この値上げによって即これに振りかわるとは思いませんけれども、若干ではありますけども、他府県の状況等、これは多分に講習者があるわけですので、実際は離島あたりの方がおいでになって、指定教習所等ないところからおいでになってお使いになっていただくわけですから、そういった意味も含めて若干の手数料を値上げさせてもらいたいと、こういう趣旨ございます。 71 ◯増留委員 大まかわかりました。維持経費に使った金がありますね。今、手数料でもらった収益がありますね。手数料で上がった収益と対比をしたいので、収益の方を年間でどのぐらい上がっているか教えてください。 72 ◯岩井田会計課長 今回の改定に伴います増収額は約四十七万三千円でございます。改定後の予算見込み額としては六百二十八万七千四百二十円、これでございますが、この額で現在の試験場のいろんなコースの整備とか、そういうのにはちょっと対応は無理でございますので、当然この分についてはほかから継ぎ足しで対応せざるを得ない、こういうことになると思います。 73 ◯はまだ委員 県政一般につなげていくためにここで少しお聞かせいただきたいと思いますが、密航事犯等の出入国管理難民法認定に至るまでの、初動体制から認定までに至るその費用はこの予算ではどの目で計上されているんですか。 74 ◯岩井田会計課長 密入国事犯につきましては、同法の施行令、これに基づきまして、原則として国費負担になっております。ただ、県費予算につきましては、銃器犯罪の水際対策ということで、銃器等密輸対策モニター制度とか船舶借り上げあるいは銃器対策用装備資機材の整備、こういうのを整備いたしておりますので、関連対応として、密入事犯にもこういう対策の一環として対応していけると、いかざるを得ないと、こういうふうに考えております。 75 ◯はまだ委員 そうしますと、小さな問題になりますが、認定されてからも食費等は国費で賄うはずですが、逮捕する、食費等も国費ですか、認定されるまでも。 76 ◯岩井田会計課長 留置人食糧費につきましては、逮捕後四十八時間、いわゆる警察留置の時間内、これについては県費で対応する。それ以降、検察庁に送致以後については国費と、こういうことになります。ですから、一般の留置人の取り扱いと変わらない、こういうことでございます。 77 ◯はまだ委員 ささいな費用だとは思いますが、国家の形成にかかわる初動体制ですので、やはり県費で支出された食糧費については日本国民に対する食糧費として私は考えているんです。日本国外の方の食費については、やはり国が認定される以前まで面倒見るべきじゃないかなという考えを持っておりますので、この辺でとどめておきたいと思います。 78 ◯福山委員 四十四ページに関連して質問したいと思いますが、鹿屋に単身独身寮をつくられると、こういうことですが、この規模とか内容とか、そういうことについてをお伺いしたいと思うんです。最近、独身寮といってもプライバシーを重んずるというような傾向があるわけですから、警察官も人の子ですから、そういう意味で個室、相部屋なのか個室なのか、そういうことをお伺いしたいわけです。 79 ◯岩井田会計課長 留置人食糧費、これにつきましては、先ほど申し上げましたが、一応補助対象になっておりますので、かつ警察権の及ぶ範囲というのは、国内で犯罪を犯せば、日本人であろうと外国人であろうと警察権を行使せざるを得ないわけで、逮捕後、日本人、外国人の違った取り扱いというのはちょっと困難じゃないかと、そういうふうに考えます。  それと鹿屋の単身独身寮の関係でございますが、これについては一応四十室、ワンルームマンションでございます。六畳で、そのほかにシャワー、バスルームですが、トイレ、こういうのがついたいわゆるワンルーム形式の寮、そういうことでございます。 80 ◯福山委員 今の御答弁でプライバシーの権利は保障されているようでありますので、これから単身の独身寮というのが、規模というか、夫婦で家族連れで赴任するとかいうことについて、かなり子供の学校の関係もあったりして単身赴任がふえてくるんじゃないかなと私は予測するわけです。そういう意味で、これからつくられるときは個人のプライバシーが保障されるような個室をつくってもらえればと、こう思って質問したわけです。終わります。 81 ◯田之上委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 82 ◯田之上委員長 ほかにないようですので、これで質疑を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第二二号については採決を一時留保いたします。  議案第六四号外二件について取り扱い意見をお願いいたします。 83 ◯増留委員 議案第六四号外二件、原案可決の取り扱いをお願いいたします。 84 ◯田之上委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時五十七分休憩      ────────────────         午前十一時五十八分再開 85 ◯田之上委員長 再開いたします。  取り扱い意見をお願いいたします。 86 ◯松村委員 議案第六六号について消費税も加味されているということでございますので、我が党としてはこれは否決ということでの取り扱いとさせてください。 87 ◯田之上委員長 それでは、議案第六四号及び議案第六五号は原案可決の御意見でありますので、原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 88 ◯田之上委員長 御異議ありませんので、議案第六四号及び議案第六五号については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第六六号については賛否両意見がございますので、挙手による採決を行います。  議案第六六号については原案のとおり可決すべきものとすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 89 ◯田之上委員長 挙手多数であります。よって、議案第六六号については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  ここで昼食等のため、暫時休憩いたします。  再開は、おおむね十三時十分といたします。         午前十一時五十九分休憩      ────────────────         午後 一時 十三分再開 90 ◯田之上委員長 再開をいたします。  次に、県政一般に関する質問であります。  午前に中央署の問題が出ましたが、その後、会計課の方から皆様方お手元に完成の予想図、平面図をお配りいたしておりますので、この件につきまして会計課長から説明を求めたいと思います。 91 ◯岩井田会計課長 中央警察署の完成イメージ図、それと平面図、お手元に資料を配付させていただきましたが、まず、平面図の方は、一応こういう形でパース通りに面しました現在の中央警察署の本館、この部分が現在の武道館の方まで広がりまして、駐車場にしまして、中央警察署の本館そのものは後ろの方に下げまして、現在の駐車場、この位置に建築する、こういう構想になります。入り口は、パース通りに面した部分に正面入り口、それと公社ビル側に一カ所、公社ビルの反対側の右側の方に一カ所の出入り口ができます。  ちなみに、駐車場の関係でございますけど、駐車車両台数はおおむね四輪車で百台ぐらい、これが職員、来庁者用の駐車場になる。それと二輪車、これにつきましても百十台ぐらいの駐輪場の場所を確保すると、こういう構想でございます。  それと午前中に御説明申し上げましたけど、本館そのものの建物は一応七階まで、それと八階部分に機械室等、これが位置することになります。地下は設けない。これについては先ほど御説明申し上げましたように、八・六水害、これで水没したという経験をいたしておりますので、それら災害対策等を考慮した建物となります。  なお、この設計に当たりましては、プロポーザル方式で行いましたということを御説明申し上げましたが、これは一応県、警察の方から示した条件に基づきまして、設計業者を応募いたしまして、これに九社が応募いたしております。そして、九案の案が提示を受けましたので、これについて審査委員会で審査して一案を決定したと、こういう経緯になっております。  なお、この審査会のメンバーでございますが、これは七名の委員で構成されておりまして、審査会長が学識経験者代表として鹿児島大学の教授、委員の中にはこのほかの鹿児島大学あるいは鹿児島女子短大、それと県美術協会の会長さんというようなメンバーが含まれております。  以上で説明を終わらせていただきます。 92 ◯田之上委員長 説明が終わりましたので、質問をお願いいたします。 93 ◯上村委員 駐車台数が職員、来庁者用百六台、うち身障者用二台、そしてほかに公用車用が五十一台、合計百五十七台とあるんですけど、職員と来庁者用の身障者を除いた百四台の内訳はどんなものでしょうか。 94 ◯岩井田会計課長 これはまだ今のところはっきりした数字を出していませんけど、できた状況を見て職員の駐車場所、それと来庁者用の駐車場所、これについては実態に合わせて明確に区分したい、こういうふうに考えております。 95 ◯上村委員 この設計図にはエントランスホールとありますけど、エントランスホールは今の公衆室と比較はどのぐらいですか。何倍になっていますか。 96 ◯岩井田会計課長 現在の玄関ホール、これと比較してどれぐらいの広さになるのか、数字を持ち合わせていませんが、今の玄関ホールより広くなることには間違いございません。 97 ◯田之上委員長 この件に関しての質問はございませんか。  それでは、県政一般に関する質問をお続けください。 98 ◯永田委員 けん銃の押収状況を御説明いただきましたが、ちょっと気になるのが、毎年のように暴力団関係者以外からの押収があるようです。暴力団といえばそれぞれのそれなりの組織的にルートがあってやっているわけであると思うんですが、暴力団関係者以外の人がけん銃を手に入れるというその目的、マニア的なものがあるのかどうか。それとどういったところからそういうのを手に入れているか、ちょっと気になるんですが、お答えいただきたいと思います。 99 ◯取違生活保安課長 昨年の例で申し上げますと、十五丁けん銃を押収しておりますが、そのうちの十一丁が暴力団関係者で、あと四丁がそれ以外でございます。その四丁の内訳を見ますと、遺品整理中、亡くなった方の遺族が遺品を整理していたときに発見した銃が二丁あります。それから、もう一つは匿名によります自首といいますか、どこどこに隠してあると、銃を出したいということでこちらに電話がありまして、そこで発見したのが一丁、それからもう一つは、外国船が鹿児島に入ったときに外国の船員が持ち合わせたのが一丁、これだけ四丁でございます。  銃の経路といいますか、入手経路というのはなかなか、所持していたのを逮捕しまして取り調べますと、次のだれだれから譲り受けたということまでは言うんですけども、例えばほとんどが密輸入でありますけれども、これのどこどこの国から持ってきたというところまでの突き上げがなかなか困難でありまして、まだそこまでは至ってないのが現状でございます。しかし、押収した銃を見てみますと、フィリピンとかアメリカとかベルギー製とか、あるいはスペイン製とかそういうふうになっておりますので、もともとはそのあたりから本邦に密輸入されたものではないかと推定されます。 100 ◯永田委員 今お答えいただいた中で、遺品整理中、それから匿名で、これは恐らく暴力団か何かでしょうけど、こんなこと言っちゃ悪いんですが、積極的に外国船持ち込みというのが一丁、こういったあたりは特別な目的ですかね、そういったもので持っていたんでしょうけれども、どういうことでしょうか。 101 ◯取違生活保安課長 外国船がこちらに入りましたときに、税関、それから入管、我々と一緒に、不審船といいますか、そういった容疑情報のあるのを、我々の言葉で査察と呼んでおりますけれども、船内を調べるわけです。そのときに船員が持っていた銃、恐らく護身用と思われます。 102 ◯永田委員 一般の人が持つということで、むしろ暴力団というのはある程度の統制があるんでしょうけれども、一般の人が持ち出すと生活に困ると何に使うかわからないというような心配がありまして、お聞きをいたしました。  もう一つ暴力団関係ですが、県外の暴力団、山口組系が進出してくるということでトラブルがあるんですが、一体どういう目的で経済力も大したことのない鹿児島に進出してくるのかなと、そういう動機がわからないものですから、どういう動機で鹿児島県にわざわざ抗争までして入り込んでこようとしているのか、ちょっとお聞かせいただきたいと思います。 103 ◯打越委員 関連。僕もその件で聞こうと思ったんですが、暴対法施行以来、小桜組、我が家の情勢についてはよく聞くんですが、県外暴力団、例えば山口組なんかの場合は暴対法施行以来、勢力そのものはどんな状況なのか。我々の認識では、暴対法施行以来、資金源を断つ、あるいはさまざまな活動の制限を加えて少しずつ長期低落現象に持ち込もうというねらいがあったはずですけれども、県外までしゃかりきに出てこれるぐらい勢力が逆にふえているんであればおかしいなという気がするものですから、ほかの地域での広域暴力団、指定を受けているような広域暴力団の勢力状況というのはどんなふうに推移しているのか、あわせてお願いします。 104 ◯三沢捜査第二課長 まず、県内におきます県外暴力団の勢力の関係でございますが、現在私どもでは三十三団体、約百八十名を把握しております。これは小桜一家が昨年末の勢力が三百六十名でございますので、暴力団三名がいればそのうちの一名は県外暴力団であるというのが現状でございます。  県外暴力団はどういうものがおるのかといいますと、主として私どもが把握しておりますのは、小桜一家を破門になった者、もしくはもともと県外に居住していて県外暴力団に所属していた者が県内に帰ってきておるというような状況で、県内に居住をしておるという状況でございます。したがいまして、現段階ではまだ県外暴力団が組事務所を持って組織的に進出をしておるというような状況は認められておりません。ただ、昨年末抗争がございましたように、全国制覇をねらっております山口組、これが唯一の、唯一と申しますか、空白県であります鹿児島県に対して虎視たんたんとそれを勢力下に置くことをねらっておるという状況は十分考えられるという状況でございます。  ちなみに、山口組の勢力につきましては、全暴力団勢力に占める割合で申しますと、平成六年で四〇・七%、平成七年末で四一・六%、平成八年末で四二・一%と漸増の傾向にあるようでございます。これはやはり泡沫の暴力団が暴対法等の影響で解散をしますと、そこの所属員がそういった山口組という大きな看板を利用して従来と同じようにしのぎをする、資金源獲得活動をするということで山口組の配下に入るという状況があるということだと思います。 105 ◯永田委員 これで終わりますけれども、お聞きしますと、小桜、地元を破門した人、あるいはUターン組といっていいんでしょうか、そういった組のあれで、組織的なものはまだ事務所はないというようなことですが、どちらかというと、鹿児島県お互い人がいいのが多いので、そういうのにつけ入れられる可能性も十分ありますので、ひとつ警察の方も十分市民へのPRその他、啓蒙をしていただきたいとお願いをして、終わります。 106 ◯吉野委員 関連。ちょっと素朴な質問かもしれませんけども、よく質問しますと、暴力団の数が例えば三百八十名とか六十名とか、一けたの数字まで極めて正確に出ますけども、あるいは準構成員とかというような表現もありますけれども、この定義というんですか、彼らが私は暴力団ですと届け出をするわけじゃないと思うんですけども、素朴な質問なんですが、どういう基準というか定義がなされるんですか。 107 ◯三沢捜査第二課長 暴力団の認定につきましては、私どもが直接認定の関係を担当していますのは小桜一家なんですが、小桜一家に関して申しますと、小桜一家の内部の文書等で組員であるというものが明示されておるもの、もしくは私どもが検挙した場合に、本人が私は組員でありますということを自供した場合、こういった場合等に組織の構成員であるということを私どもが認定しております。 108 ◯吉野委員 関連して、準構成員というのはどういう定義なんですか、認定の仕方は。 109 ◯三沢捜査第二課長 準構成員と申しますのは、組員として正式に杯事、組員になるためのいわゆる儀式があるわけですけれども、それを経て正式に組員としてなったものではないんですが、組員に準じて組事務所に出入り等をして組員と同じような活動をしておる者、こういった者を準構成員として私ども認定しております。 110 ◯増留委員 山口組を初めとする県外暴力団のいわゆる進出といっていいんでしょうか、進入といっていいんでしょうか、お話あったんですけどね、最近の数のふえ方というのは、確かに地元の小桜組の破門をした者が外に行って帰ってくる、県外で結局ほかの関係になった者がUターンじゃないんですけれども、Iターンでもないんですけれども、そういうことで今ふえているということですが、だけど、社会現象の中で、いっとき鹿児島は場外馬券場ですとかあるいは場外の舟券売り場ですとか、そういうものが話題になりましたね。そしてまた、それは完全に終息をしているとは見ていないんですが、先ほどの言葉にありましたように、鹿児島はとにかく経済力が弱い、繁華街といっても鹿児島の天文館ぐらいで、しのぎとしては魅力がないと、だから県外の大きな暴力団等がまあいいだろうと、向こうの方は小桜モンローに任せておけばいいがというようなことだったぐらいに思っていたんですが、最近の入ってくるこれを見ますというと、さっき言った場外馬券、舟券、またパチンコもあるかもしれません。何かそういうもののつながりというんですか、そういうもので鹿児島でも結構金になるよと、そういうものが生まれてきていると思っていいのじゃないかなと僕は思ったりもするんですけど、そういう点の分析というのはどうなんですか。 111 ◯三沢捜査第二課長 山口組等の県外暴力団が鹿児島県にどういう利権があるということを想定をして進出してきておるのかというのは、具体的に私どもの方はまだ承知はしておりません。ただ、今まで小桜一家は、御承知と思いますが、モンロー主義というものを掲げてまいりまして、侵さず侵されずということで、他県の暴力団員が県内に入ってくるのを極力食いとめておった状況なんですが、暴対法の施行以降、小桜一家の勢力が非常に衰退をしてきた現状がございまして、県外の暴力団が入り込んでくることを支えられなくなってきたということで、最近県外の暴力団が非常に入り込んできておるという現状があろうかと思います。先ほど小桜一家を破門になった者とか、そういったものが県外暴力団員であるというふうに申し上げましたが、そういったものがすべてということではございませんので、そういったものを足がかりにして、それに関係した組の者が入り込んできておるというようなこともございます。 112 ◯増留委員 分析はしていないとおっしゃったんですが、一つは、例えば大都会の産廃問題で、いわゆる産業廃棄物を捨てる。そのためのいわゆる地上げをあらかじめする。そういったようなことだとか、社会的な背景、そういうものがやはり入ってきている部分があるんじゃないかなと思うんですが、一切そういうものは関知をされておりませんか。 113 ◯三沢捜査第二課長 産廃等につきましては、特に私どもでは今のところ把握はいたしておりません。ただ、昨年のカジノバー賭博の検挙に見られるように、あの事件ではやはり山口組関係者が関係しておりまして、天文館周辺でのそういったカジノバーですとか、そういった営業活動、そういったものに対して山口組の関係、県外暴力団が入り込んでおるという現状はあろうかと思います。私どもの方で、先ほどちょっと言葉が足りなかったと思いますが、分析をしていないということではございませんで、分析をするように努めてはおりますが、まだこれが具体的にこういう形であるということで明確な形では把握しておらないという状況でございます。これがあるから入ってくるんだという具体的な一つのものはなかなか定義できないと思うんですが、さまざまな利権とかそういったものを目当てにして、県外暴力団が入ってきておるんではないかというふうに考えております。 114 ◯松村委員 関連で二点ほど伺いますが、二ページの本県の暴力団員の検挙状況は平成八年中でお示しになっていますが、これは検挙された数だけでトータルで百三十九ということでございまして、大変驚いているわけですけども、構成員というのは、組員と準構成員、どのような状況になっているのか。県内の小桜一家の分と、それから把握していられる県外の山口系、そしてその他というぐあいで明らかにしていただければありがたいです。それが第一点。  次に、暴力団の資金源の話、ちょっと説明の中にありましたが、一番高い比率、資金源となるパーセンテージで高いものから、大体把握しておられる限りで結構でございますが、お示しください。
    115 ◯三沢捜査第二課長 まず、内訳別の暴力団員の検挙状況でございますが、これはお手元の配付資料の二ページ、本県の暴力団員の検挙状況のところに一応各県内県外、県外の組織別の検挙状況が区分けして出ておりますが、これでよろしいでしょうか。 116 ◯松村委員 これに匹敵する組員の数です。把握している組織、準構成員と構成員とありますね、その全体の勢力です。 117 ◯三沢捜査第二課長 小桜一家につきましては、先ほども申し上げましたが、構成員、準構成員合わせて十二月末現在でおおむね三百六十名でございます。 118 ◯松村委員 その内訳はわからないですか。 119 ◯三沢捜査第二課長 正確な数字で申し上げます。構成員が百三十七名、準構成員が二百二十七名、計三百六十四名を昨年末現在で把握しております。これが小桜一家の私どもが把握しておる勢力でございます。山口組は当県で把握しておる団体ではございませんので、警察庁の方で出しておる資料に基づいた数字でよろしいでしょうか。今ちょっと手元に山口組の具体的な数字は持ち合わせておりません。後で調べてお答えしたいと思います。  それから、資金源の関係でございますが、私どもが今一番多く把握しておりますのはやはり債権の取り立てということでございます。これは債務者が債権の取り立てを受けた際に、小桜一家から取り立てを受けますと、それを免れるためにより強いと思われる山口組の方に取り立ての中止を依頼をするとか、そういったような状況が見られております。したがいまして、こういってはなんですが、依然暴力団員を利用しようとする風潮がいまだ残っているんじゃないかというふうに考えられます。そういったものを含めまして、民間と一体になりまして、暴力団対策をさらにより一層進めていきたいというふうに考えております。 120 ◯はまだ委員 関連。国外の暴力団、いわゆる中国系を特に思いますが、例のヘッドスネーク、蛇頭関係は本県には入ってきてないですか。これは密入国との関連があるものですから。 121 ◯三沢捜査第二課長 現在のところ把握いたしておりません。 122 ◯福山委員 小桜組は三百六十名とおっしゃいましたね。そこで、この小桜組の分布状況といいますか、地域は鹿児島が主だと考えますが、国分とか川内とかそういう分布状況がわかっておれば教えてください。それと総会屋というのは県内にはいないのかどうか、そこも含めて御答弁お願いしたい。 123 ◯三沢捜査第二課長 まず、小桜一家の分布状況でございますが、鹿児島市内にほとんどが住んでおる状況でございます。その以外では串木野に一団体、指宿に一団体、鹿屋に一団体、それから名瀬に一団体を把握しております。これらを合わせますと、おおむね百名ぐらいが鹿児島市外というような状況でございます。  それから、総会屋の関係でございますが、総会屋については、特にこれが総会屋だということで認定をしておるようなものは今のところ把握いたしておりません。 124 ◯松村委員 せっかくですので、くどいようですけども、二点目に御質問申し上げた債権取り立てがほとんど主だと。暴力団の資金源、一〇〇%近く債権取り立てということなのか。それともまだ覚せい剤の問題とか、あるいは率では把握してなかったら、こういうふうなもので、今、総会屋の話も出ましたけども、要するに、先日は強盗事件も発生していますね。そういう暴力団がかかわって資金源となっている主なものは、債権取り立てだけをおっしゃったけれども、まだほかにもあるんじゃないですかということをお尋ねしたい。どんなものがありますか。 125 ◯三沢捜査第二課長 暴力団の資金源につきましては、一般的に申しますと、非常にいろいろなものがございます。物品販売ですとか、年末年始に門松なんか売っておりますが、ああいったものも含めまして、そういった物品販売ですとか、リース業ですとか、それから小桜一家で言いますと金融業、あと債権取り立て、そういったもろもろのものがございます。その中で私どもが普通、事件として扱っているようなものとしてよく目立つのが債権取り立てが多いということでございます。 126 ◯吉永委員 二、三お尋ねをしたいと思うんですが、まず、けさほどの説明資料の一ページなんですが、全刑法犯の認知検挙状況ということで、認知件数が八年度で約一万八千余件、それから検挙件数が九千幾ら、認知した件数の中から検挙した件数は約半分だというふうな数字が出ているようですが、あとの残りは検挙するに値しないものであったというふうに理解していいのかどうかということをお尋ねしたいことがまず一点。  それから、けさ説明されたわけですが、今、鹿児島市でもそうだろうし、県下ではどれぐらいあるのかなと思うんですが、喫茶店等でゲーム機等使った犯罪というのか、事件がいろいろあるような説明を受けたところでして、百三十九台押収したとか、そういう説明を受けましたが、実際そういう喫茶店等でゲーム機等使っているところがどれぐらい県内にあるのかなと、その辺について、そしてまた捜査というのか、調べられるときの方法というのはどういう方法を用いてやっておられるのかなということをお尋ねしたいことと、それからもう一つは、この間の一般質問の中で出ておったんですが、今度、警察の音楽隊、全国から集まってきて相当な演奏が行われるといったようなこと等が、この間の本会議の中での質問で千七百人ぐらいおいでになるような答弁をされておったんです。そこで、演奏の場所、それからパレードの場所、それと県下、全国から集まって来るということですので、家族まで含めると相当な方々がおいでいただけると思うんですが、経済効果というのか、相当期待ができるんじゃないかなという気がするわけです。そこで、実際本当は家族まで含めるとどれぐらいの方々が来県される予定になっておるのか、そこらについて、まずお尋ねをしたいと思います。 127 ◯村山刑事部参事官 第一点目の質問ですけれども、大体昨年一年間で六十数%検挙いたしておりますが、残り検挙できないのは、これは検挙しなくていいというのではなくて、検挙に努めているけども、残念ながら検挙に至らなかった数字です。なぜかといいますと、自転車盗あるいは単車盗あるいは車上ねらい、こういうものの検挙が非常に難しい、あるいは増加している、こういうことであります。努力しているけど、そこのあたりが今後まだ努力しなければいけないというところであります。 128 ◯小島警務部参事官 音楽隊の関係でございますけど、先生御指摘のとおり、全国の警察音楽隊四十隊、千七百名が参加して、来る四月十九日と二十日の二日間にわたり、鹿児島アリーナと鹿児島世界帆船祭り会場である鹿児島港本港区でドリル演奏と全体パレード等を行います。  まず、鹿児島アリーナでは、十九日が午後一時から午後五時まで、二十日が午後一時三十分から午後六時までの間、参加隊を二日間に分けてフロアドリルとステージドリル、さらには全国選抜による合同演奏会を行います。また本港区の方では、鹿児島世界帆船祭りのイベントに協賛する形で、十九日は午後五時十五分から午後六時四十五分まで、二十日は午前十一時四十五分から午後零時四十五分までの間、両日とも四十隊、千七百名による約一キロの全体パレードと全国選抜による合同演奏等を実施いたします。なお、この演奏会には昨日現在で、県外からの隊員の家族を含めて一般の方、約五百五十名の入場申し込みを受けております。音楽隊を含めますと、当日は二千三百五十人前後の来県を予定いたしております。 129 ◯村方生活安全企画課長 ゲーム機賭博に関しましてお答えいたします。県下のゲーム機設置喫茶店というのが四百二十八店、うち鹿児島市内を二百四十五店の店舗を把握いたしているところでございます。この店舗におきましては、中には賭博行為を行っているということで電話ないし投書等で情報がございます。あるいは私どもの立ち入りによりまして賭博行為が発覚した場合はそれを検挙いたすということで、冒頭、午前中の警務部長の説明にありましたとおり、これまでに十五店舗、被疑者百十四名のゲーム機百九十三台を押収いたしているところでございます。 130 ◯吉永委員 パレードのことですが、一キロ、パレードをされる。恐らく勇壮なものじゃないかなという気がするんですが、場所はどこからどこまでですか。これですか。わかりました。結構です。 131 ◯上村委員 関連。今、吉永委員が全刑法犯の認知検挙件数が大幅にふえているということで質問されましたけど、私も同じ疑問を持ったわけですけど、検挙率が下がるのは、全体がふえたのだからやむを得ないと思いますけど、大幅に認知件数がふえているのに検挙件数も減って、なおかつ検挙率も下がっているということが、昨年は、平成八年中は何か特殊要因があったのかということです。  それと、あるいは共同体といいますか、鹿児島は非常に隣近所の共同体意識が強いということもあって、警察の努力も加味して高い検挙率をまだ誇っているというふうに思うんですけど、今の時代の流れの中でそういう共同体的なものが、意識が崩れつつあるんじゃないかなというのをこの数字を見ながら思ったんですけど、そういうことは言えないのかというのをまず御質問いたします。    [委員長退席・副委員長着席] 132 ◯村山刑事部参事官 特殊要因というものは特にないと思いますけども、ただ、言えることは、自転車あるいは単車盗、こういうものが経済的な価値の減少、物のはんらんというんですか、そこからそこまで乗っていく、おれが乗っていってどうあるかというような、いわゆる使用窃盗みたいなものやら、すぐ乗っていって乗り捨てる、そういうものやら、昨年は警察の力の入れ方についても、選挙等もありまして、一つは少しだけですけれども、そういう面もあると思います。  あと共同体意識が崩れてと言われますが、鹿児島市を中心とした都市部分については、そういう点も多少見られると思いますけども、地方についてはそう大差はないんじゃないか、大きな共同体意識の崩れというものはないんじゃないかというふうに感じております。 133 ◯上村委員 それはわかりました。それにまた関連して、共同体という問題意識に関連して質問をいたしますけど、交番所の協力会あるいは駐在所の協力会、私の地元は交番所協力会あるんですけど、これは全体的にあって、どういう状況なのか、機能しているのかどうかですね。それから、防犯連絡員、この辺はどの程度機能していると思っていらっしゃるのか。あるいは防犯組合、私も防犯組合の西署の総会には行くんですけど、日常的に活発に活動しているかというと、ちょっと弱いんじゃないかなと思うんですけど、そういう警察のいわば協力体制といいますか、周りを取り囲むそのような組織の機能状況というのは落ちていないのかどうか、特に鹿児島市ですね、その辺を。 134 ◯橋野生活安全部参事官 駐在所あるいは交番所の協力連絡会のことでございますけれども、すべての交番所、駐在所に設置をされております。定期的な会議としましては、年に四、五回は開催をしておりますし、かつまた交番所、駐在所員がそれぞれ会員のところを回りまして、情報の収集、あるいはこちらからの方の犯罪情報等の提供を行っております。非常に活発に活動をしてもらっておりますし、機能しているというふうに考えています。 135 ◯はまだ委員 関連。駐在所、交番所の協力会の中で、私の地域なんですが、ある通りがあるんです。親不孝通りというところがあるんです。そこの通りの人たちが必ず出てくるのが、隣近所のガラスを打ち破ったり、時としては役場なんかに何もないのにどなり込んで行ったり、春先になるとまた出てくるんですね。そういうのにどう対処したらいいのか困っているんです。どのような協力会の方々にはそういう相談が来たときには御指導なされているか、お聞かせいただきたいと思います。これは精神科の方に回すべきなのか。酔っぱらいで回したらいいのか。電話が来るんです、夜中に。「こうして暴れておりますが、いけんすればいいどかいな」ということで終わっているんです。そこの通りが親不孝通りというみんなが認知したところで、困っているんです。どういう対応を、訴えたら犯罪になりましょうけども、隣近所の手前とか、例えば役場にすれば我が町からは、そういう犯罪者を役場みずからが訴えては困るとかいうので微妙なところですが、どんな指導を駐在所の協力会の方々になされているか、お聞かせいただきたいと思うんです。 136 ◯橋野生活安全部参事官 具体的事例がよくわかりませんけれども、委員のおっしゃることからしますというと、恐らく精神的な異常のある方だろうと思っております。そうしますと、連絡員の方々がそういうお話聞かれますと、あるいは連絡員の方々にそういう話を提報されますと、あるいは直接駐在所、交番所でもいいんですけども、そういうことがありますと、連絡員の方からは駐在所、交番所員に来ると思いますので、そうしますと、駐在所、交番所の方で勤務員で対応すべきことだと思っております。署の方で、その場で暴れているとかなりますと、その場へ行ってすぐ取り押さえ、保護したり留置したりすると思いますけども、そうでないということであれば、恐らく精神的異常でございますので、役場あるいは保健所等ともよく連絡をとりまして、保護処置あれこれとるんじゃないかと、こういうふうに考えております。一応警察部内の仕事でなくても、そういう連絡員あるいは地域の方々から通報等がありました場合は、そういう関係機関とも連絡をとって処置をすると、そのようにさせておりますので、交番所、駐在所の勤務員の方に御一報いただければありがたい、こう考えております。    [委員長着席・副委員長退席] 137 ◯はまだ委員 そのように指導なされておりますね。 138 ◯橋野生活安全部参事官 そのように強く指導しておりますので。 139 ◯上村委員 防犯連絡員、これは交番所なり警察から見ると、打てば響くような人を、しかも地域の連絡といいますか、それが網の目のような連絡網が強い人をば指名されると思うんですけど、その辺の防犯連絡員の機能がちょっと弱っているんじゃないかなと思うんですけど、そういうことないのか。鹿児島市みたいな隣が何しているかわからんという事例もあるような街では、ある程度増員をされてやった方がいいんじゃなかろうかと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか。それから、防犯連絡員会議とか頻繁にやっていらっしゃるんですか。 140 ◯村方生活安全企画課長 地区の防犯協会職員ということにつきまして、これまで本県には一人も職員はいなかったわけでございまして、警察署の係が自分の仕事の片手間に代行していたというのが実情でございましたが、現在では各市町村の御協力を得まして、二十八地区に一名ずつ職員が配置していただいておるところであります。 141 ◯上村委員 それはわかりました。よく家を回りますと、名前は正確じゃないかもしれませんけども、防犯連絡員とか、いわゆるボランティアですよ、そういう人がいらっしゃいますでしょう。町内会長と一緒の場合もあるし、町内会長と重複しない場合もありますけど。 142 ◯村方生活安全企画課長 地域安全活動基盤づくりということで、先ほど協会職員配置を申し上げましたが、それ以外に地域安全モニターということで約一千六百名の方を委嘱いたしておりまして、この方々に地域安全活動の広報啓発とか地域安全情報の住民への情報伝達とか、そこらあたりをやっていただいているところでございます。 143 ◯田畑委員 さっき吉永委員の方から全国警察音楽隊に寄せる県民の皆さんの期待、大変勇壮であろうというお尋ねがありましたが、あわせてこの際、経済効果というのも期待をしたいというたしかお話だったと思います。参事官の方から、千七百名の隊員のほかに全部で二千三百五十人ぐらいは県外の方がお越しになられるんじゃなかろうかという御答弁がありました。大変楽しみであります。  そこで要望ですが、お招きする以上、全国の音楽隊の方お招きする以上、あらゆる面でいろんな気配りをなさると思うんですが、それと宿屋の面からいろいろ気配りをされると思いますが、同時にまた粗相のないように何がしかの県費も支出をされると思うんです。そこで要望にかえますが、せっかくの機会でありますので、さっき言われた経済効果という点で、本県の観光をしっかり満喫していただきたい。そういった面で、警察でできられる範囲でひとつ観光の方もお勧めをいただきたい。案内がないとなかなかしませんので、そういうふうにお願いを申し上げます。  それから、お尋ねしますが、いわゆる時間外超過勤務手当というのは正規に支払われているのか。と申しますのは、御承知のとおり、大変豊かな時代になった。豊かさと繁栄、さらに文化生活の向上という面で、車の事故は頻発する。あるいは犯罪は都市型、欧米型、アメリカ型と申しますか、さらにさっきから話が出ております暴力団の問題とか青少年非行の問題とか、あるいは経済事犯としてのサラ金など金融事犯とか、大変複雑多岐にわたる犯罪等が多いと思うんですね。そこで一例として、例えば刑事さん、二十四時間勤務とか、それこそまさに夜討ち朝駆けというんですか、二十四時間勤務体制、あるいは家にも帰らないという、これは労務管理上も問題だと思うんですが、そういう方々が一生懸命努力しておられるはずですが、当たり前にいわゆる時間外超過勤務手当というのは払われているんですか。 144 ◯岩井田会計課長 超過勤務手当、これにつきましては、警察官について御説明申し上げますと、給料総額の一二%、これで当初予算では計上させていただいております。額で申し上げますと、十四億一千四百四十一万三千円、これは警察官分でございますが、こういう額になっております。ただ、御指摘のように、超過勤務手当というのは、いろんな事件に対応して発生してくる手当でございますので、そういう当初の段階で予想できないような事案、こういうものが発生してこの予算額に不足を生じる、そういう場合は補正で措置をしていただくようにお願いいたしているところでございます。いずれにしましても、限られた予算の範囲内で勤務実態に即して、かつ職員の公平性というか、そういうのも担保されるような支給に努めているところでございます。 145 ◯田畑委員 警察官としての使命と申しますか、大変謙虚に予算の範囲内でという御答弁でありますが、あるいはほかの職員のバランスをとってとか、大変結構なことかと思うんですが、予算の範囲でなくて事案が発生したのを中心にして、実際働いたのを中心にして十分な予算措置をしかる後してほしいと思います。県民の皆さん方が、本部長がいつもおっしゃるように、まくらを高くして生活できるように、警察の皆さん方に対する期待と信頼感、信頼ですね、おすがりしているわけでありますから、どうかひとつ出すものは出して、そして当然のものは、当然の代償は支給するという形で頑張っていただきたいと思います。  それから、さっき観光のことにも警察でできる範囲で力を入れていただきたいというお話をいたしましたが、具体的には、県の観光課とか市の観光課とかあるいは観光連盟の皆さんとか、そういった方々とも綿密なひとつ連絡をとって、県外からのお客様にあわせていい感じで帰るように接遇していただくというそういう努力をお願いをして、終わります。 146 ◯はまだ委員 最後に一点だけ質問をさせていただきますが、それは我が鹿児島県の危機管理体制、すなわち我が国の危機管理体制についてであります。ことし二月二十八日の新聞、下甑島の密入国捜査という見出しで記事が出ておりました。すなわち中国人が二十名、我が鹿児島県に密入国し、そしてそれを逮捕し、処理したという一面でありますが、これについて当時、警察官、消防団、役場職員等々で捜査をしていたけれども、どうしても捜査の段階で自衛隊の方々にも野外訓練ということで協力依頼して、この件については無事に決着をされているようであります。我が国の危機管理体制の法整備の不備の中から、やりくり算段の中で我が国の本土を守っているというのが現実の姿のようでございますが、このことについてどのように認識されているか、お聞かせいただければ大変ありがたいんです。  それは、川内署長さんの方から自衛隊の駐屯地の部隊長に協力要請をして、そして出動された。それは野外訓練ということでなされております。この記事の中からにじみ出てくるのは、いろいろな苦心惨たんの末に我が鹿児島県を、我が国を守っているというのがにじみ出ているように思いますが、実際現地に携わる、命をかけてやっておられる方々の声としては、現法の整備の中で十分なのかと、このように思います。言いにくい点があろうと思いますが、率直に、今の法体制の中では大変厳しい中で捜査を、そういう仕事をなさっているという感触があればお聞かせいただきたいと思うのであります。  また、今回、甑島に駐屯部隊があるのに、その自衛隊の方々はただ黙って唯々諾々として見て、人間としても見ているだけで非難されないのかなと、逆な風な考えも私は持つわけでありますが、やはり究極は、法整備がないとするならば、弾力的な判断をその部隊長に持たせるような運用の仕方はないかなというふうに思うんですが、このことについての川内署の署長さんが要請し、国会でも答弁なされているようでありますから、もしその中身でもわかっておれば、お考えを聞かせていただければ大変ありがたいと思うんですがね。 147 ◯今村警備部長 今、先生の御質問の趣旨は、密航事犯が発生した場合の警察と自衛隊との協力関係いかんというようなことじゃないかと思っておりますけれども、甑島の密航事犯もあったわけでございますけれども、密航事犯発生時の自衛隊の捜索応援等につきましては、刑訴法とかあるいは自衛隊法上の明文の規定がないということで極めて厳しい、すぐにこの問題で解決できる問題ではないんじゃないだろうかと考えております。  密航事犯に関しましては、海上自衛隊と海上保安部との協力関係ができ上がっておりまして、海上自衛隊が不審船等を発見した場合は海上保安部の方に通報するシステムになっていると承知をいたしております。県警は、海上保安部から不審船の発見時の通報を受けているほか、不審船の捜索あるいは情報交換など海保とは相互に協力連携した活動を図っているところであります。  甑島の集団密航事犯で自衛隊の協力をいただいたということにつきましては、私、個人的には大変ありがたかったと感謝をしておりますけれども、現実的にはこの種事犯に関する相互協力の明文規定はありません。県警としましては、今後も海上保安部を通じた情報収集など関係機関との協力関係をより緊密に図っていきたい、こういうふうに考えております。 148 ◯はまだ委員 まさしく現場の体を張っての方々の今お声がこうであります。やはり政治家がだらしない。こういう問題を避けて通ってきた現在の姿であろうと思いますので、今後、警察庁の方にも、こういう御意見があったぐらいは中央にもお届けいただければ大変ありがたいと思います。我々も一県民の一人としてそういう法の整備化を行うべきということを論じていきたいと思います。政治の目的は、国家国民、県民の生命と財産を守ることに尽きるわけでありますので、我々も深く反省をしながら皆様方にお願いをしていかなければならないと思うんです。  そしてまた、我が鹿児島県は島々が点在したところが多いところでありますので、尖閣諸島におきましては、我が鹿児島県の漁民があの魚釣島に行って漁をして生計を立ててきたのが、我が選挙区の揖宿郡区のかいゑい漁協の方々だったんです。現在は既にそこまでにも釣りに行けない。日本国家の領土であるのに、そこに魚とりに行くと、銃を持った漁船団が来て銃撃されて、命からがら逃げ帰ってきて、もうついにそこに行けない状況下であります。そういうことを考えるときに、一体この国は何を考えているのかなということを考えるわけであります。  また、華人の方々と言ってはなんですが、華人が尖閣列島の魚釣島を占拠いたし、そしてあそこを我が物顔にしておりましたが、急遽いなくなったような状態にあります。それはなぜかというと、我が国が国家としての強い意思をこの前初めて出したのかなという感がしたのであります。それは、航空自衛隊の対潜哨戒機が上空から監視し、そして海上自衛隊が沖縄に集結して普通訓練ということで、十七そうの戦艦じゃないんですけども、軍隊じゃないから防衛艦だと思いますが、十七そうあそこに配置して練習した途端にいなくなったという事実が、我が国の国家としての強い意思を表明して初めてそういうことが解決していくんだなというのを感じた次第であります。今後そういう問題にも県議会に身を置きながらも我々もやっていきますので、今後とも皆様方の御努力を心からお願いいたす次第であります。いろいろと議論をしたい問題をここに書いておりましたけども、この程度で終わりますが、我々の務めはこの国を、次の世代にこの領土を渡していくんだという務めがありますので、こういう議論をした次第でありますので、今後とも皆様方の御努力に期待を申し上げまして、私の質問を終わります。 149 ◯松村委員 危機管理等大変格調高い議論の後で、身近な問題としまして交通部長に一点だけ、まずその前におめでとうございました。お祝いのしるしを込めて一点だけ質問しますが、「ベン・ケーシー」という映画を見たことがありますか。私は「ベン・ケーシー」は多くの交通安全対策に対する示唆を与えたということで、二十数年前だったと思っているんですが、テレビで拝見して、それぞれ皆さん御案内と思いますものの、このことを謙虚に受けとめながら他山の石としてお取り組みをいただきたいという御要望を考えながら、まず「ベン・ケーシー」をただ一言で言うならば、真っ白い中央線のラインを途中切って連続してしない、その背景の根拠をベン・ケーシーというお医者さんが突きとめてああいうふうにしたというわけですが、要するに、長距離トラックがある峠に差しかかると、常にそこで居眠り事故が発生しているという原因究明で、その解明に当たって改善されたのが、今の中央線のラインを連続しないということで、鶏に試験をさせて、鶏がずっと真っ白い線を見ていて、そこに真っ黒の下敷きをぱっと当てるとすぐ目が覚める。したがって、両サイドの追い越し禁止とかああいう場合は白じゃなくて黄色のラインを使っているわけですね。中央線の白はそういうことで途切れ途切れにしている。ペンキを辛抱するということじゃなくて安全対策という面から出てきている。  私がきょう質問をしたいのは、そういう背景から、この県下で大体一万人中、百人を超える交通事故が発生しているところが、皆さんのおつくりになった交通統計では四、五カ所ありますね。だから、それを私は因果関係があるんだと思うんですが、大体見てみると、高速道のところが多いようですね。ちなみに鹿屋市とかあるいは入来町とか、あるいは樋脇町、それから喜入町、あと百人超えているのは有明町とか大崎町もあるようですね。やはり延長線の道路の長いところで発生率があっている。そういう視点からのとらえ方をして、いわゆるハード面とソフト面の両面からなんですけども、この交通事故発生等というのは、だけど、今、私が申し上げて御意見を賜りたいところは、施設面でここは事故が多いと、多発しているんだというところがあると思うんです。そういうところにメスを入れて取り組みをいただきたいという意味でのお考えを聞きたいわけですが、どのようなことをなさっているか、また今後そういう点についての把握、十分なさっていると思うんですけれども、その現状をまず伺いたいというのが一点。  それとこれは部長に伺う実務的な問題ですので、交通混雑度というのがありますね。一以上が混雑するわけですが、例えば鹿児島市内でも一・五もしくは二以上のところの混雑度のあるところが、現時点でどの程度生じているか、現状を、課長で結構ですが、伺いたい。  それから、一緒に質問しますので、これは警務部長になるかと思いますが、警察官志望者、応募者の中で八年度を例にとった場合に合格率が、逆に言うと競争率になるんでしょうかね、競争倍率どの程度あるのかということ、伺います。  最後の四点目に、これは耳にたこが出るほど皆さんには、前の交通部長にも伺いましたが、例の三号線のタクシーの実車中の乗り入れについて検討状況がどのようになっているかということとあわせて、初めて提言をしますけど、救急車が来た場合はそれぞれ即時、邪魔にならないように、交通を妨げないように停止するわけですが、公共バスが来たときに実車中のタクシーも即刻一般車両の方に移動するとか、公共バスの交通の妨げにならないようにという前提条件を付して乗り入れを許可したらどうかという私が初めての提言をしますので、これについての御所見を伺います。 150 ◯あべまつ交通部長 それでは、私の方から第一点についてお答えいたします。  まず初めに、交通部長就任のお祝いをいただき、ありがとうございました。一生懸命頑張りたいと思います。  御指摘の事故多発地区、そこらにつきましては、私もまだ就任して一週間足らずで全体を勉強しておりませんけれども、こういう高齢化社会を迎えていくと、地方まで交通事故というのはますます拡散していくだろうと、したがって、自治体と連携をとった、道路管理者とかそういう形の連携をこれから先は強めて、その地域地域に応じた交通安全対策というのを最重点に取り組んでまいりたいと思います。 151 ◯櫛原交通規制課長 まず一点の渋滞度の著しい箇所という御質問ですが、国道三号のバイパス、建部神社前の交差点、それと国道二百二十五号線、産業道路入り口、同じく紫原団地入り口、天保山交差点、それと国道三号線下伊敷交差点、ここがワースト五でございます。  それともう一点の三号線のバス専用レーンへのタクシー実車乗り入れの件でございますけれども、現在の国道三号線、これの交通情勢が、新庁舎の移転に伴いまして、この規制時間内のバスの運行台数がふえてきておるほかに、伊敷ニュータウンの完成等によりまして、交通量が増加傾向にございます。バス専用レーンの設置目的が、大量交通輸送機関でありますバスの定時定速走行を確保するという趣旨でございますれば、現在の三号線の交通情勢下では乗り入れは困難ではないかと考えております。ただ、今後一、二年先、と申しますのは、現在整備中の南九州西回り自動車道、これの西インターから伊集院インターが開通する。それと甲突川橋梁の整備等に伴う道路整備、これも順次整備されてまいりますれば、交通量、交通流に変化が期待されるところでございます。これらによりまして交通情勢が好転しまして、バスの定時定速性に支障を及ぼさないというような交通情勢になりましたら、検討をさせていただきたいというふうに考えております。 152 ◯平野警務部長 警察官の採用状況でございますが、昨年八年度で見ますと、警察官A、これは大卒程度でございます。警察官B試験が高校卒程度、婦人警察官、合わせまして応募者が千三百五十九人、うち受験したものが千六十一人、最終合格者が八十一人ということで、合わせますと競争率は一三・一%ということになっております。 153 ◯松村委員 よくわかりました。あべまつ交通部長におかれては御健康に留意されまして、特に頑張ってほしいと思います。  それと交通規制課長が、ハード面の整備がなされて一、二年後には何とか検討を、そういう方向で前向きというか、明るい見通しのようなことでございますので、あえてこれ以上は申し上げませんけど、強い要望だけをしておきたいですが、ただ、私どもが県民に、なぜかと、産業道路も通しているじゃないか、十号線も通しているじゃないか、なぜ三号線だけかというときに、こちらは説得力あるお答えをせにゃいかんわけですね。皆さんがおっしゃったようなことですね。私も皆さんがおっしゃったことをなかなか理解が、うのみにできない面があったから、しからば、先ほど冒頭言いましたように、意見として提言として申し上げたとおり、やはり定時定量のそちらを優先するわけですが、バスが見えたら即刻速やかに一般車線へ移動しますという、公共機関に御迷惑はかけませんということでの対応は私はできると思うんです。そういう前提条件で当面許可していただけないかという強い要望もあるわけなんですね。  これは各党あるいはこの業界の方からも自民党さんにもお願いが行っているはずだし、それぞれ要望があっていると思うんです。これはタクシー業界のことのみじゃなくて利用者の便、利用者、消費者、県民のそういう高いニーズがあるわけなんですね。何のためにタクシーを使ったかということで、タクシーはやはりスムーズに走れるから、だって、時間帯でひっきりなしにしょっちゅうバスが通っているわけじゃなくて、結構遊んでいるわけです。だから、それをすることによって、逆に発想を変えれば、かえって一般車線にタクシーが入っていることよりも、遊んでいる専用道路をお借りするという形でいくと、考えようによってはスムーズに交通渋滞も解消できるんじゃないかという視点からの発想も出るわけなんです。  そういう利用者の立場、もっと言うなら、今の国道の件とまたあわせて利用者の立場を考えるならば、一方通行の規制の緩和、実車の場合ね、利用者の立場とタクシーも公共機関だという側面から、非常にくどいようですけども、これはぜひ、新しい部長もかわったことですから、うなずいておられますので、ぜひ前向きに御検討いただきますよう強く御要望しておきます。よろしくお願いします。 154 ◯吉野委員 先ほど不法入国のことで質疑がございましたけれども、関連してお聞きしてもよかったんですけれども、ちょっと教えてください。難民認定法とかいろんな法体系もありましょうけれども、今現在、具体的な事例で、不法入国してきた方たちたくさんおりますが、今、現在彼らはどういう状態にあるのか。例えば日本国の中で裁判を受けて、その後、外交ルートで例えば中国なり本国に送り帰すような手続になるのか、その辺のことをちょっとお聞きしたいんですが。 155 ◯今村警備部長 今までの不法入国者の裁判を見てみますと、一応不法入国で起訴されまして、そして判決が出ます。懲役一年あるいは執行猶予三年というようなことで判決が出ますと、入管の方に引き渡されて本国に送り帰されている、こういうのが実態のようでございます。 156 ◯吉野委員 そうだろうなと思うんですが、かつて中国政府の方に、例えばそういうことで出さんようにしてくれと言っても、いや、我々は知らんのだというようなことが外交の関係であったようにも記憶しているんですが、それはおいといて、例えば難民であればそれは保護しなきゃならないとかいう条項もあるのかなと思うんですが、なぜこういう質問をするかといいますと、今お隣の韓半島、北朝鮮ですけれども、非常に政権が不安定な状態で、アメリカあたりの調査等もあるんですが、この二、三カ月うちで食糧難で大変な時期を迎えるんじゃないかというようなことも喧伝されております。そうしたときに、もちろん我が国の法体系の整備というのは、非常に危機管理ということが大切なことだと思うんですけれども、もろ直接に一番被害といいますか、接するのは、我が鹿児島県あたりは相当な矢面に立つところだと思うんですね。仮に韓半島あるいは中国でも、香港でも七月一日には中国政府に戻るわけですが、そういうような国際情勢の激変が起きたときに、難民としてあらゆる手段で何千何万の数で単位で船に乗って出てくる可能性は十分想定されるわけなんですが、そのときは難民であればそれは保護しなきゃならんとか、そういうような法の整備というのはどういうふうになっているのか、もしわかっておったら教えていただきたいんですが、あるいは逆にそういう整備が全くなくて困っている状況であれば、先ほど、はまだ委員からも言われましたけども、我々は国に対しても強い発言しなきゃならんのかなと思っているんですが、その辺の見解を含めてお聞かせいただけますか。 157 ◯今村警備部長 難民につきましては、かつてベトナムの人たちについて難民の扱いがあったわけですけれども、あれ以来、政府の方では難民扱いというのは認めておりませんので、これについては今のところこういうことしかお答えできない状況でございます。 158 ◯鶴薗委員 警察関係の委員会も最後でございますので、私も二点ほど要望をさせていただきたいと思います。  まず第一点は、先ほどの説明でもございましたけれども、非常に青少年の虞犯・不良行為、逮捕例増えておると。私ども地域の中で、小中学校連携あるいは地区総務事務所あるいは出先の警察署含めての青少年問題連絡協議会とかそういったいろんな会の中でもそういった話がよく話題に出ておるんですが、先般、その中である高校の先生が、生徒補導の先生でしたけれども、既に熊本までにはカラオケボックスにシャワールーム、それからベッドルーム入れたような施設が来ておると。現在、鹿児島のところまではまだそこまで来てないけれども、そういったカラオケボックスを利用した施設あたり等もどんどんどんどん増えてきておる。そういったものへの警察としての対応を的確にしていただきたいというような声が非常に出ておりましたし、また私どももよく警察の風俗の担当の方をお呼びして、PTAあたりで講演を願ったり、父兄の認識ということで管内の実態調査の講演を伺ったりするわけですが、そういったこと等にも要請されれば喜んで来ていただけるんですけど、積極的な対応をしていただいて、青少年の状況は今こういう状況なんだというようなことを現場の率直な生の声として父兄あたりにも届けるような努力を県警としてもやっていただきたい。もちろん私ども父兄の側としても、そういったこと等をお願いして今後ともいきたいと思うんですが、それが第一点でございます。  それから、第二点は、先ほどはまだ先生の方からも本県の危機管理、警察と県警と自衛隊の関係、適切な質問、示唆がありましたけれども、私も先般の下甑村の状況については、川内警察署のとられた対応については適正的確な対応だったというふうに思っております。なぜならあの地域に私も何回も行ったこともございます。消防団といっても本当に高齢化しております。警察員は一人しかおりません。そして、なおかつ、高齢化の中でも御婦人の独居老人の方が非常に多い。そういう中でレーダー基地の隊員の皆様方へ要請された。私は、あの方々というのは地域に住んでおるんだから、出動の要請がなくても住民として出るのが当たり前だというふうに思っております。ですから、そういった意味では的確な対応だったと。  そこで午前中、県警ヘリのことでも御質問したんですが、今回消防もヘリを導入されます。法律論云々よりも、やはり警察と消防は一体だという言葉をよく聞きますし、私も消防団員として十八年、団員でおる中で、脱走の方がおられたりして山狩りに参加したこともございます。そういった意味では、消防と警察というのは本当に一体だろうというふうに思います。ですから、今後導入される消防のヘリについてもでき得る限り、南北六百キロのこういった範囲の中で、本県が持つのは二台しかないわけですから、それがこういった緊急かついろんな対応の中で連携がとれるようなことを県警の方からも消防防災課なり県当局にも要請されて、速やかなその整備が、対応のためのいろんな条例かれこれあるのであれば、的確なひとつ県警の方からの積極的な対応をしていただいて、離島あたりの緊急時に対しては両ヘリの中で対応ができるようなことを強く要望しておきたいと思います。二点だけです。 159 ◯田之上委員長 ほかに質問はございませんか。    [「なし」という者あり] 160 ◯田之上委員長 ほかにないようですので、これで県政一般に関する質問を終わります。 161 ◯吉野委員 ここで委員の皆様方に御相談がございます。最近、けん銃等の違法銃器による凶悪事件が全国的に続発しておりますが、本県におきましても、平成七年には十丁が、平成八年には過去最高の十五丁が押収されるなど県民生活が脅かされ、極めて憂慮されております。このため取り締まり機関による違法銃器の摘発はもちろんでありますが、県民の関心を高め、銃器の不法所持を許さない世論の形成と環境づくりが重要ではないかと思っております。  そこで、皆様方の御賛同を得て、委員会として違法銃器根絶に関する決議、この発議をお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 162 ◯田之上委員長 ただいま吉野委員から違法銃器根絶に関する特別決議について発言がありましたが、決議書を発議することとしてよろしいでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 163 ◯田之上委員長 全員の御賛同が得られましたので、当委員会所属全議員により決議書を発議することに決定いたしました。  なお、文案等については当席に御一任願いたいと思いますが、差し支えございませんか。    [「異議なし」という者あり] 164 ◯田之上委員長 御異議ありませんので、そのように取り計らいます。  以上で警察本部関係の審査を終わりますが、このメンバーによります総務警察委員会は最後となりますので、当席と副委員長から一言ずつごあいさつを申し上げます。  一言ごあいさつを申し上げます。  私、今期の総務警察委員長の重職を務めさせていただいた次第でございますが、委員の皆様方、執行部の皆様方の温かい御支援、御協力を賜りまして、大過なくこの任を果たすことができましたことを、この席をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。  さて、この一年を振り返ってみますと、年度途中の知事の交代、新庁舎への移転、衆議院選挙などいろいろな意味で慌ただしい年であったと思います。その中で当委員会での警察本部関係では、増加するけん銃等の銃器対策、密入国対策、暴力団対策、青少年非行対策、交通警察関係の問題など多くの課題について種々論議を行ってまいりました。  その中、平成九年度は中央警察署庁舎の先ほど出ました全面改築や交通機動隊庁舎の移転改築など大きな事業も始まりまして、なお引き続き、県内の治安維持のための諸施策が一層図られるようでございます。私ども委員も今後とも警察の皆様方と一体となりまして、県民が安心して暮らせる社会づくりに全力を傾注をしてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いを申し上げまして、この一年間、重ねまして、委員の皆様方、執行部の皆様方、議会事務局の皆様方に大変お世話になりましてありがとうございました。ごあいさつとさせていただきます。(拍手)  それでは、副委員長よりごあいさつをいただきます。 165 ◯打越副委員長 一言だけ御礼申し上げたいと思います。この一年間、力不足ではありましたが、副委員長として無事終わることができました。さらなる警察行政の充実を心から御祈念申し上げまして、御礼としたいと思います。ありがとうございました。(拍手) 166 ◯田之上委員長 以上で、本日の審査を終了いたします。  明十八日は午前十時から、議会事務局、出納室、各種委員会関係の審査であります。  本日の委員会は、これで散会いたします。  御苦労さまでした。         午後二時四十五分散会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...